向井理「41歳になって、こういうことをやるのか」 『パリピ孔明』主演に戸惑いも「率直に幸せ」感じた理由
俳優の向井理(41)がフジテレビ系連続ドラマ『パリピ孔明』(27日スタート、水曜午後10時放送)に主演する。現代の渋谷に転生した中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井理)が、歌手を目指す英子(上白石萌歌)を導いていく異色のサクセスストーリーだ。向井は「質の高い音楽ドラマ」と胸を張った。
27日スタート『パリピ孔明』で孔明役
俳優の向井理(41)がフジテレビ系連続ドラマ『パリピ孔明』(27日スタート、水曜午後10時放送)に主演する。現代の渋谷に転生した中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井理)が、歌手を目指す英子(上白石萌歌)を導いていく異色のサクセスストーリーだ。向井は「質の高い音楽ドラマ」と胸を張った。(取材・文=平辻哲也)
ドラマは、累計発行部数160万部を超える大人気コミックが原作。現代の渋谷に転生した中国三国時代の名軍師・諸葛孔明役には戸惑いもあったという。
「最初は『なんで、僕に話が来たのか』『41歳になって、こういうことをやるのか』とビックリしました。でも、コイツにやらせたら、面白いんじゃないか、と思ってくれたことは率直に幸せだと思いました」と振り返る。
キャッチーなタイトルと相まって、コメディーと思われがちだが、中味は本格的な音楽シーンが満載のエンタメドラマだという。
「実は骨太なストーリーや計略、キャラクターの成長や挫折など台本がしっかりしています。孔明が計略を張り巡らして、最後にその説明をするシーンなど、伏線回収も毎回あります。音楽シーンなどは今までのドラマで見たことのないもので、映像化には不安も大きかったですが、それと同時に映像化すれば素晴らしいものができるのではないかという期待も持っていました」
特に、驚いたのは本格的な音楽シーン。菅原小春が演じる人気シンガー、ミア西表のライブシーンはPVそのもので、制作チームの高いクリエイティブと情熱を感じたそう。
「撮影が進むにつれて多くのミュージシャンたちが参加してくれました。プロデューサーが暴走して、アーティストしか集めないのでは、と思うくらい(笑)。打ち上げをやったら、フェスができるなと思いました。普段、あまり触れ合う機会のないアーティストとの共演はとても新鮮でした」
英子役の上白石萌歌とは初共演となる。
「上白石さんは歌手としても活動されているので、歌唱パートにすごく安心感がありました。カリスマ性のある歌声やパフォーマンスは回が進むに連れ、研ぎ澄まされていき、物語の中での彼女の成長を間近で見られることは楽しいものでした。菅原小春さんと上白石さんが同じ曲を歌う場面もあるのですが、受け取り方が変わるなと感じ、みんなが表現者だということを実感しました」
今夏の猛暑の中での撮影になったが、すべてのスタッフが結束し、エンターテインメントを最優先に考えていることを肌で感じたという。毎回登場する音楽シーンは自身も楽しみにしており、出番がない時でも現場を覗きに行くほどだったという。
「僕も過去に音楽をテーマにした作品に関わってきましたが、『パリピ孔明』は特に特色があると感じています。ヒップホップから王道のバラードまで、驚くほど多くの音楽ジャンルが登場します。なぜか私がラップを披露する場面もあって(笑)、これだけのジャンルの音楽が一つの作品で取り上げられることは非常に稀。このドラマは、撮影や準備にかける時間が多く、その結果としてクオリティの高い作品が生まれています。音楽好きの人はもちろん、これから音楽に触れていく人にも楽しんでもらえる内容となっています」と自信を見せた。
□向井理(むかい・おさむ)1982年2月7日生まれ、神奈川県出身。2011年に『僕たちは世界を変えることができない。』で映画初主演を務める。その他にも『信長協奏曲』『RANMARU神の舌を持つ男』(16)、『いつまた、君と何日君再来』(17)、『君が君で君だ』(18)、『ザ・ファブル』(19)、『着飾る恋には理由があって』(21/TBS)、『華麗なる一族』(21/WOWOW)、『はるヲうるひと』(21)、『警部補ダイマジン』(23/テレビ朝日系)など数々の話題作に出演。