明石家さんまが“桂文珍殺人事件”に挑む…大御所芸人が登場していた懐かしのタレントゲーム3選
近頃ではほとんど見られなくなった、実在する有名人をテーマにしたタレントゲーム。ファミコン時代には大御所タレントの名前が入ったゲームが多く発売されていたが、今の小学生や中学生に言っても信じてもらえないだろう。今回は「こんな大御所タレントを操作して遊ぶだなんて」と、今となっては驚いてしまうような懐かしのタレントゲームを3つ紹介する。
『たけしの挑戦状』では高難易度な謎解きの数々が登場
近頃ではほとんど見られなくなった、実在する有名人をテーマにしたタレントゲーム。ファミコン時代には大御所タレントの名前が入ったゲームが多く発売されていたが、今の小学生や中学生に言っても信じてもらえないだろう。今回は「こんな大御所タレントを操作して遊ぶだなんて」と、今となっては驚いてしまうような懐かしのタレントゲームを3つ紹介する。
1つ目のゲームは、1987年にナムコから発売された『さんまの名探偵』だ。プレイヤーは探偵に扮(ふん)した明石家さんまの助手となって、桂文珍殺人事件の解明に取り組む。島田紳助さんやオール巨人らお笑いタレントがキャラクターとして多数登場しており、どこかコメディー要素を感じる内容だ。
コマンド形式で物語を進めながら、情報を収集して殺人事件の真相に迫っていくゲーム性で、用意されているミニゲームも楽しめる要素の1つだ。一見、イロモノとも思えるようなタレントゲームだが、内容はしっかりと作りこまれており、ネットでも「難易度も程よくて良いゲームでした」「個性的なキャラ、豊富な小ネタと隅々まで楽しめる良作」との声もあがるほど評価が高い。
一方で評価が分かれるのが、86年に発売されたビートたけし監修のアドベンチャーゲーム『たけしの挑戦状』だ。その内容は、平凡な生活を送っていた会社員の主人公を操り、破天荒なイベントを攻略していくストーリーだが、「挑戦状」の名の通りか、とにかく難易度が高い。ネットでは「色々なものが崩壊したクソゲー」「理不尽極まりない」と散々な評価も。
こうした辛口コメントが見られる一方、フジテレビONE(CS)で放送中のゲームバラエティー番組『ゲームセンターCX』の第1回目の放送で、有野主任(放送当時の役職)ことお笑いコンビ・よゐこの有野晋哉が『たけしの挑戦状』をプレイするなど、難易度が高いながらも愛されている。
『たけしの挑戦状』は、ファミコンの2Pコントローラーに付属しているマイクに向かって歌を歌ったり、何もせずに1時間放置しないと地図が浮かび上がってこない紙を渡されたりと、現在では考えられない「挑戦」が多く、挫折したプレイヤーも少なくないだろう。苦労してたどり着いたエンディングで見るたけしのつぶやきは、果たしてボケかツッコミか……。
また、同じく大御所の所ジョージもタレントゲームに関わっている。87年に発売された『所さんのまもるもせめるも』は、娘を助けるために所が水鉄砲を片手に進んでいく横スクロール型のアクションゲームだ。ファミコン史に残る怪作とも言われる本作は、武器である水鉄砲を打っていると、だんだん射程距離が短くなっていったり、回復アイテムが軒並み隠しアイテムになっていたりと、個性的な仕様である。SNS上では「操作性悪いし音楽が全然心地よくない」「水鉄砲もすぐ水切れになり操作性は悪い」など辛口なコメントが見られるが、発売から長い年月を経てもコメントがあがるほど認知度が高く、多くの人から愛されている作品と言えるだろう。
今となっては驚いてしまうようなタレントゲームたち。今回紹介したゲーム以外にも、タレントゲームは多数存在しており、お気に入りの作品を探してみるのも面白いかもしれない。