俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT（ヴィヴァン）』（日曜午後9時）の第9話が10日に放送された。役所広司が演じる乃木憂助（堺）の父でテントのリーダーでもあるノゴーン・ベキ＝乃木卓の生い立ちが描かれたが、若き日のベキを演じた林遣都の壮絶シーンの数々に注目が集まっている。

　同作は、『半沢直樹』をはじめ、数々の大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の企画・監督による最新作。堺のほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所という全員主役級の日曜劇場史上最も豪華な主要キャストでも話題となっている。さらに、高梨臨やモンゴル出身俳優陣、ハリウッド俳優のマーティン・スターらバラエティーに富んだ面々が出演する。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　第9話では、テントのリーダー・ベキが生い立ちを語るシーンが放送された。乃木の母・明美とのなれ初め、乃木がバルカを訪れた理由、テントの仲間でもあるバトラカ（林泰文）やピヨ（吉原光夫）、そしてノコル（二宮和也）との出会いなどが明らかとなった。

　その中でも話題となっているのが、ベキの若き日を演じた林の姿だった。これまでも回想シーンで登場することはあったが、同話では物語の大部分が林や高梨による回想シーンとなった。

　その中で若き日のベキが拷問を受ける姿や、明美と憂助を失ったことで絶望し、ボロボロになった姿などが描かれていた。

　林は、第9話放送前のインタビュー内でモンゴルでの撮影について、「撮影する環境が日本に比べて過酷な場所が多かった」「体もいい具合に疲弊していって、普段では簡単には作れない表現をすることができた」などと答えていたが、その“過酷”な理由が明らかとなった。

　この“伏線回収”にSNS上では「過酷過ぎて辛かった」「そりゃ林遣都さん、モンゴルロケ過酷だったって話すわ…」「演技力バケモン」「9話はもう林遣都主演ドラマだった」「感情全部持っていかれた」などの声があがっていた。