TOKIOの城島茂（52）が9日、MCを務めるテレビ朝日系『週刊ニュースリーダー』（土曜午前6時）に生出演し、故ジャニー喜多川元社長による性加害を認めたジャニーズ事務所の記者会見について語った。

　番組冒頭から、「少々お時間をいただきたく思います」と切り出して続けた。

「私自身もいちタレントとしてどうしていくべきか、どうあるべきか、そういうことも考えさせられた会見でした。ただ、ジャニーズ事務所が会見でも申しましたが、踏み出そうとする新たな一歩にみなさま、賛否両論、確かにあると思います。自分自身としましても今後、どうあるべきかという部分を含めて頑張っていくしかありません。今後、事務所もいろいろ対応を発表していくと思いますが、私自身も忖度のない状況で今後、この番組でコメントできればと思っております」

　その後、同じく番組MCの俳優・石原良純から、「性加害のうわさとかそういうのは感じていましたか」と問われると、城島は事務所に入所した15歳当時を振り返りながら語った。

「今のようにインターネットやスマホがない時代だったので、ジャニーズ事務所の社長が性加害を行っている人物だと情報が入ることもなく過ごしていました。数年たって本とか出版物、周りの話からそういう性加害の情報が入ってくることになるのですが、育ての親でもあるジャニー氏は現場でクリエーティブなプロデュースをしたり、演出をしたりでした。そのジャニー氏と性加害の人物という闇の部分がイコールすることは、当時10代の自分には結びつかなかったというのはあり、まさかという思いがあったのは事実です」

　さらに事務所が性加害を認めたジャニー氏への思いを聞かれると、「2019年にジャニー氏が倒れ、亡くなるわけですけど、当時、タレントの誰かが病室に見舞いに行っていました。そして、亡くなり、『ジャニー氏の遺志を継ごう』とタレント一同が介してお別れ会をしたりしました。ですが、今回、このようなことになりまして、正直、『こんな負の遺産を遺してどうしてくれるんだ』という思いが正直あります」。その上で「（被害者への）補償については企業対人ではなく人対人の対話、寄り添って対応していかなければならないと思っています。事務所の年長者としまして東山新社長の体制の下に新社長を支えながらファンの皆さまの信頼を取り戻すべく、応援をしてくださったすべての皆さまの信頼を取り戻すべく頑張っていきたい。今後ともよろしくお願いします」などと言い、頭を下げた。

　ジャニーズ事務所による記者会見は7日に行われた。事務所としてジャニー氏による性加害を認め、藤島ジュリー景子代表取締役社長と白波瀬傑代表取締役副社長の引責辞任、東山紀之の代表取締役社長就任を発表した。年内でタレント引退する東山はジャニー氏について「誰も幸せにしなかった」「人類史上最も愚かな事件（を起こした）」「やっていることは鬼畜の所業」などと痛烈に非難した。