林遣都「『VIVANT』は観ないともったいない」 役所広司の青年時代役は「責任感がある」
俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)の第9話が10日に放送される。いまだに謎の多い同作だが、その中でも鍵を握っているのが、乃木憂助(堺)の両親の生い立ちだ。現代での父親役のノゴーン・ベキを役所広司が演じているが、若き日の父親は林遣都が務めている。そんな林のインタビューが到着した。
福澤克雄監督からの声掛けは「『頼むよ』の一言だけ」
俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)の第9話が10日に放送される。いまだに謎の多い同作だが、その中でも鍵を握っているのが、乃木憂助(堺)の両親の生い立ちだ。現代での父親役のノゴーン・ベキを役所広司が演じているが、若き日の父親は林遣都が務めている。そんな林のインタビューが到着した。
『半沢直樹』をはじめ、数々の大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の企画・監督による最新作。堺のほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所という全員主役級の日曜劇場史上最も豪華な主要キャストでも話題となっている。さらに、高梨臨やモンゴル出身俳優陣、ハリウッド俳優のマーティン・スターらバラエティーに富んだ面々が出演する。
ストーリーが進むにつれ、別班、公安、テントと3つの組織がそれぞれ動きを見せてきた。乃木が別班を裏切る衝撃の展開やテントのリーダーのノゴーン・ベキ(役所)やノコル(二宮)がストーリーに大きく関わり始めるなど、激動の展開が続いている。そんな中、物語の重要な鍵を握るのが、乃木と両親の生い立ちだ。これまで、随所で両親と生き別れになってしまう場面が登場してきたが、徐々にその理由が明らかとなってきた。
役所の若き日を演じる林のインタビューは下記の通り。
――役作りで意識されていたこと教えてください。
「役所さんの若い頃を演じるという責任感がありますし、役所さん演じるノゴーン・ベキが過去にどんな体験をしたのか、そのときにどんな感情を抱いたのか、とにかくそこにフォーカスをあてました。よりその感情に説得力を持たせないといけないと、自分の中で常にハードルを上げた状態で演じていました。“テント”という組織を立ち上げた男の生きざまを表現するために、1つ1つのシーンに覚悟を持って挑みました」
――福澤(克雄)監督とはどんなお話をされましたか。
「以前、『ドラゴン桜』に出演させていただいて以来、僕は監督に魅了されていました。でも今回、衣装合わせで監督とお会いしたときは、『頼むよ』の一言だけで(笑)。お芝居をする上では、僕がやりたいことをすべてやらせてくれて、監督からは“とにかく役を生き抜いてくれ”というメッセージをいつも感じています。福澤組はスタッフの皆さんも、福澤イズムを受け継いでいる方たちばかりで、常にその雰囲気が現場に流れています。日本で俳優をやらせていただいていて、『VIVANT』のような作品に参加できたことを本当にうれしく思っています」
――モンゴルロケで印象に残っているエピソードをお聞かせください。
「1シーン1カットを時間をかけて丁寧に撮る現場で、滅多にできない経験をさせていただきました。撮影する環境が日本に比べて過酷な場所が多かったのですが、やればやるほど、生き生きしていくスタッフさんたちの表情を見て、やはり福澤監督のチームは飛び抜けているという印象を持ちました。そして、この人たちでないと撮れない映像、この人たちでないと作れない作品だと感じました。
僕の役は心情として、とても苦しい立場なのですが、モンゴルという環境が自分の気持ちをよりこの作品の世界に入っていきやすくさせてくれたと感じています。体もいい具合に疲弊していって、普段では簡単には作れない表現をすることができました。役の感情をどういうふうに演じようかなどと、気持ちを作っていかなくても、撮影が始まると自然に心が追いついてくるという感覚。登場人物たちが経験していることに近いことを体験させてくれる現場でした」
――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
「僕の周りもみんなが『VIVANT』のストーリー展開に驚いています。家族や友達にいろいろと聞かれるのですが、内容は言えなくて(笑)。僕も実際に放送を観て、ワクワクして観ている立場。日本でこんなテレビドラマが観られるのだという、高揚感を楽しんでいます。『VIVANT』は観ないともったいないですよ。そこにつきると思います」