藤島ジュリー景子氏の涙で思い出した目黒蓮の苦労話 「1人1人が努力で」にウソはなし

ジャニーズ事務所が7日に都内で会見を開き、代表取締役社長辞任を発表した藤島ジュリー恵子氏(57)が、タレントへの思いを涙ながらに語った。「外部専門家による再発防止特別チーム」がジャニー喜多川元社長による性加害を認定した報告書で「ジャニー氏から性加害を受ければ優遇され、拒めば冷遇される」と指摘したことについて、「誤解をしてほしくないです。1人1人が努力を……」と声を震わせた。4時間12分の会見で最も感情的になった瞬間だった。その姿を見て、Snow Man・目黒蓮が話したことを思い出した。

藤島ジュリー恵子氏【写真:山口比佐夫】
藤島ジュリー恵子氏【写真:山口比佐夫】

300人の集団 ジャニーズ事務所で生き残り、スターになるためにしていること

 ジャニーズ事務所が7日に都内で会見を開き、代表取締役社長辞任を発表した藤島ジュリー恵子氏(57)が、タレントへの思いを涙ながらに語った。「外部専門家による再発防止特別チーム」がジャニー喜多川元社長による性加害を認定した報告書で「ジャニー氏から性加害を受ければ優遇され、拒めば冷遇される」と指摘したことについて、「誤解をしてほしくないです。1人1人が努力を……」と声を震わせた。4時間12分の会見で最も感情的になった瞬間だった。その姿を見て、Snow Man・目黒蓮が話したことを思い出した。(取材・文=柳田通斉)

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 ファンへの思いについて聞かれると、藤島氏は「いろいろなことが起きる中でも応援してくださるファンの方には本当に感謝の気持ちしかございません」と言った。その上で「ご理解いただきたいこととしては、みんなが、そういうこと(性加害)があってスターになっているわけではなく、1人1人のタレントが本当に努力して地位を勝ち取っています。そこだけは本当に失望してほしくないし、誤解してほしくないし、安心して応援してやっていただいきたいと心から思います」と訴えた。その後、潤ませていた目から大粒の涙をこぼした。

 私はこの言葉にうそはないと感じている。ジャニーズのタレントたちがすさまじい努力をしていることを耳にしていたからだ。最近では7月10日、目黒はTBS系連続ドラマ『トリリオンゲーム』(金曜午後10時)の制作発表会見に出席し、ジャニーズJr.時代の苦労話を語っていた。

「先輩のバックで踊るお仕事とかで、スタッフから『ローラースケートできる人いますか?』と声かけがありました。僕はローラースケートをやったことがなかったんですけど、『できます!』と言いました」

 理由は仕事がほしかったからだった。そして、すぐさま猛練習。当日までの「4~5日」でローラースケートを滑りこなせるようにしたという。

「『披露するまでにできるようになっていればいい』という考えでした。そこで、『できる』って言わないと出番が回ってこないので……。できないと他のジュニアに代わることになりますし」

 目黒はジャニーズJr.時代、目立った存在ではなかった。だが、こうした努力の積み重ねで、Snow Manのメンバーとしてデビュー。フジテレビ系連続ドラマ『silent』で好演し、『トリリオンゲーム』で連ドラ単独初主演を果たしている。

 空いた時間をいかに有意義に使っているのか。ジャニーズOBを見ても、元SMAPの中居正広は日々、メモを取りながらトークで使う言葉や言い回しを増やしている。草なぎ剛は韓国語、元タッキー&翼の今井翼はスペイン語をマスターし、それを仕事につなげた。現役組ではNEWSの加藤シゲアキが作家、King & Princeの高橋海人が漫画家、岡田准一は格闘家になった。Snow Manの阿部亮平はジャニーズJr.で上智大生だった時に気象予報士試験合格。その他にも、難関大で学びながら、仕事と両立してきたタレントは多数いる。

 所属の全員がジャニーズJr.時代から歌とダンス、演技のレッスンを受けて競い合っている。その上で特技を身につけ、資格を取得し、それらを武器にしたタレントが多くいる。ジャニーズJr.を含めて約300人が在籍する集団。別のジャニーズ事務所関係者も「すさまじい努力を普通にできるようでなければ、生き残れない状況にはなっています」と話している。

 事務所のパワーで、デビュー組、人気のジャニーズJr.がメディア露出してきた側面もあるが、それだけでは“ジャニーズ帝国”は維持できなかった。これは事務所への忖度(そんたく)ではなく、私がリアルに感じていること。そこは伝えておきたい。

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