井ノ原快彦、ジャニー氏に対する現在の心境「何てことしてくれたんだ、いい加減にしてくれと」 後進育成で危険な考えは「ジャニーさんだったら」

ジャニーズ事務所は7日、都内で記者会見を行い、故ジャニー喜多川前社長による性加害の事実を正式に認め、謝罪した。事務所に所属する井ノ原快彦が登壇し、後進育成について自身の考えを示した。

ジャニーズ事務所が記者会見を行い、井ノ原快彦が登壇した【写真:山口比佐夫】
ジャニーズ事務所が記者会見を行い、井ノ原快彦が登壇した【写真:山口比佐夫】

「ジャニーズアイランド」社長として今のJr.たちの面倒を見ている

 ジャニーズ事務所は7日、都内で記者会見を行い、故ジャニー喜多川前社長による性加害の事実を正式に認め、謝罪した。事務所に所属する井ノ原快彦が登壇し、後進育成について自身の考えを示した。

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 眼鏡にスーツ姿で登場した井ノ原。質疑応答で、ジャニーズ事務所の空気感についての質問が飛ぶと、はっきりとした口調で返答した。「僕はジャニーズ事務所にタレントとして所属しています。『ジャニーズアイランド』(社長として)でJr.の育成をしております。僕は性加害をしませんが、権力を持ってしまうことはあり得る話です。最初からすごく気を付けています。オーディションは僕の好みだけではなく、ちゃんと大人たちの目で見て、これからどういった実力をつけていくのかを見ていって、親御さんともちゃんと話をしていきたいと思っています。風通しという面では、昨日もレッスンしていまして、普通に話しかけるケースが多いです。僕や僕の部下が権力を持たないような仕組みについて、常日頃話し合っていきたいです」と述べた。

 また、恩師であるジャニー氏を今どう考えているのかについても言及。「その当時はうわさレベルだったりとか、仲間内でマジかよと話をしていましたが、当時は1日も早く自分の実力を上げたいという気持ちでいました。今どう考えるのかは、非常にショックです。何てことしてくれたんだ、いい加減にしてくれと。今子どもたちを見ていると、たった3か月で踊りが上手になって、間違ったらみんなでかばい合う。そんな姿を見ていると、(子どもたちを)裏切れないですよ」と、手塩にかけて育てている現状について明かした。

 その上で自戒の念を込めて、「ただ、ちょっと踏み外すと、あらぬ方向に行ってしまう。ジャニーさんをあがめることなく。『ジャニーさんだったらどうしただろう』と考える思いは、(ジャニー氏が)亡くなったときにみんなあったと思います。でもそれを考えるのが一番危険だと思います。自分が信じて培ってきたこと、子どもたちを育てる責任があるので、同じ思いはさせたくないです」と強調した。

 また、ジャニー氏による性加害の認識について、質疑応答の前段で、「僕は小学校6年生の頃にジャニーズ事務所に入りました。そういった(暴露)本が出ていたので、周りでそうなのかな、そうなったらどうしようという話はしていました。ただ、被害に遭われた方が相談に乗ってくる空気はなかったです。僕らの関心事は、それをいったん置いて、当時小学生中学生ぐらいでしたから、デビューしたいという気持ちが強かったです。そんなときに小学生、中学生の自分たちが、それちょっとおかしいんじゃないか、と言えなかったことが今となっては後悔しています。得体の知れない、それには触れてはいけない空気がありました」と話していた。

 会見には、新たに就任した東山紀之新社長、引責辞任を表明した藤島ジュリー景子元代表取締役社長が出席した。

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