「悪魔の実」なしでも実力トップクラス 無能力なのに強すぎる『ONE PIECE』キャラ3選
漫画『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)でキャラの強さを左右する重要な要素は、食べると特殊な能力を得られる「悪魔の実」だ。主人公であるモンキー・D・ルフィも、ゴムゴムの実の力を駆使して強くなっている。しかし、悪魔の実の能力なしでも、作中トップクラスの実力を誇るキャラも少なくない。今回は、無能力であっても最上位の強さを持つキャラを紹介しよう。
純粋な強さが魅力的? 最上位の強さで根強い人気
漫画『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)でキャラの強さを左右する重要な要素は、食べると特殊な能力を得られる「悪魔の実」だ。主人公であるモンキー・D・ルフィも、ゴムゴムの実の力を駆使して強くなっている。しかし、悪魔の実の能力なしでも、作中トップクラスの実力を誇るキャラも少なくない。今回は、無能力であっても最上位の強さを持つキャラを紹介しよう。
まず紹介するのは、世界最強の剣士ジュラキュール・ミホークだ。ミホークは物語序盤のグランドラインに入る前から登場していながら、現在までまったく格を落とさずに強さを保持している。初登場時は麦わらの一味の剣士ロロノア・ゾロに対して、圧倒的な実力差を見せた上で勝利した。四皇の1人である赤髪海賊団・大頭シャンクスと、幾度となく決闘を繰り広げた過去もあり、第1058話では「赤髪に勝る剣技」と海軍からも高く評価されている。王下七武海制度が撤廃され、懸賞金がかけられると、その強さから35億9000万ベリーという大金がかけられた。
通常、バトル漫画で初期に登場したキャラは、後から出てくるキャラの強さについていけず、格が落ちてしまうのがお約束だ。しかし、ミホークは、いまだに全力を出した様子はなく「まだ(強さの)底が見えない」「過去回想でシャンクスとの決闘を見たい」など、ファンから活躍する展開を望まれている。
次に紹介するのは、ルフィの憧れの海賊であり、前述でも名前をあげたシャンクスだ。彼は戦闘技能「覇気」の扱いに秀でており、悪魔の実を使わずに作中トップクラスの実力を持つ。第1055話では遠方から覇気を飛ばして海軍本部大将を撤退させ、第1079話で30億ベリーの懸賞金をかけられたキッド海賊団の船長ユースタス・キッドを一瞬で倒すなど、出番が少ないながらも圧倒的な強さを見せつけている。
余談だが、第1話から登場していながらも、いまだに謎の多いシャンクスは「必殺技のひとつも出さない」とファンからネタにされていた。しかし、第1079話で描写されたキッド海賊団との戦いで「神避(かむさり)」と技名を出したことで、「ようやくゲームに出せる技が!」とネット上で話題となった。
海賊だけでなく、海軍の側にも無能力で強いキャラは存在する。海軍本部中将で、ルフィの祖父でもあるモンキー・D・ガープだ。彼は伝説の海兵と呼ばれる老兵で、武装色の覇気を拳に纏(まと)わせることで強大な威力の拳骨を放てる。近年までは明確な強さの描写がなかったものの、第1080話では、覇気をまとわせた攻撃「拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)」で街ごと海賊を吹き飛ばす規格外の強さを見せた。
ネット上でも、「この強さで全盛期じゃないのはヤバい」「ただの拳なのにもはや戦略兵器」などと評価されている。そして全盛期のガープと渡り合った元八宝水軍の「チンジャオ」(こちらも無能力者で強キャラ)も、ファンから実力を再評価される形となった。
フィジカルや技術、そして覇気を高めた結果としてトップクラスの実力を手にしたキャラは、その純粋な強さにより魅力的に映りやすいものだ。悪魔の実というわかりやすい特殊能力が作品内にありながら、純粋な強さで渡り合う猛者たち。彼らの活躍をこれからも見守りたい。
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