ダイソーで手塚治虫祭り 作品愛あふれるデザインに驚き 「100円で実現することができました」

アニメ『東京リベンジャーズ』シリーズ、サンリオ、ディズニーなど、人気キャラクターとのコラボレーション商品を展開することも多い100円ショップ・DAISOに、世界中にファンがいる手塚治虫さんが生み出したキャラクターたちが降臨。SNS上で話題になっている。コラボレーションのきっかけや、反響について同社の広報担当者に聞いた。

「これでブラックジャックしたい!」と話題になったトランプ【写真:(C)Tezuka Productions/DAISO提供】
「これでブラックジャックしたい!」と話題になったトランプ【写真:(C)Tezuka Productions/DAISO提供】

再入荷の予定はなし ほしい人は見つけたら即購入を!

 アニメ『東京リベンジャーズ』シリーズ、サンリオ、ディズニーなど、人気キャラクターとのコラボレーション商品を展開することも多い100円ショップ・DAISOに、世界中にファンがいる手塚治虫さんが生み出したキャラクターたちが降臨。SNS上で話題になっている。コラボレーションのきっかけや、反響について同社の広報担当者に聞いた。

 DAISOの店舗を訪れた手塚さんファンが、歓喜の声を上げたのは8月上旬。チャック付きのビニール袋やメモパッドなどの文具、購入した商品の写真と共に「全種類買った!」など興奮した様子が投稿されるようになった。

「『ブラック・ジャック』がマンガ連載開始から50周年、『鉄腕アトム』は白黒アニメーションの放映から60周年の節目だったことから、企画いたしました。販売している商品は、この2種が主ですが、手塚先生の作品に出てくるメインキャラクターの缶バッジなどもそろえています」

 扱う品はマスキングテープ、ノートなど全30アイテム。そのデザイン性の高さもファンを驚かせた。ブラック・ジャックは顔に傷を持つ主人公の傷の部分を、リングノートをつなぐリング部分で表現するなど、アイデアにあふれている。

「今回の企画・デザインは、手塚治虫作品の大ファンであるアートディレクターの古谷萌さん(Study and Design、今村浩さん(YY Inc.)に依頼しました。ファンならではの視点で、作品愛にあふれるデザインに仕上がりました。ブラック・ジャックのリングノートは、企画の初期から古谷さんが考えていたアイデアで、表現のディテールにこだわりつつ、100円で実現することができました。ほかにも、『ブラック・ジャック』のチャック袋シリーズは、コマのシーンと、実際の用途が連動するように原作マンガから1コマずつお借りしています。例えば、お札サイズのチャック袋は、ブラック・ジャックが報酬の札束を数えるシーンを使用。お薬サイズは、ピノコがカプセル錠を飲むシーンを使用しています。ペーパータオルは、手術中に焦るブラック・ジャックがピノコに『汗をふいてくれ』と頼むシーンを使用しています。このような形で1つ1つの商品をデザインしました」

 各アニメで印象的な場面がデザインされたアイテム。SNSではピノコがかぜ薬と間違えて、青酸カリを服用してしまうシーンが“おくすりサイズ”のチャック袋に起用されたことについて「それ、飲んじゃダメなやつ!! 『ピノコ、それは薬じゃねぇ!』ってなりました」など突っ込みを入れる人も続出。ブラック・ジャックの柄がデザインされたトランプを購入した人は「思わずカゴに入れてしまった…。これでブラックジャックをやるのです」など楽しんでいる様子もうかがえた。

 ノートなどインパクトのある商品は、大型の店舗でも品切れになっているものが多いが、再入荷の予定はないという。反響について担当者は「おかげさまで手塚ファンの方のみならず多くのお客様より反響をいただいております。商品は順次販売していきますが、店舗によって品ぞろえが異なるため、在庫がない場合がございますのでご了承ください」と話している。

次のページへ (2/2) 【写真】ブラック・ジャックの『ツギハギ』リングノート
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