東山紀之の難しい立ち位置 ジャニーズ新社長就任なら情報番組MC続投には違和感

ジャニーズ事務所に所属の東山紀之(56)が3日、MCを務めるテレビ朝日系ニュース情報番組『サンデーLIVE!!』(日曜午前5時50分)に生出演した。故ジャニー喜多川前社長による性加害問題を「外部専門家による特別チーム」が事実認定したことに関し、同事務所が7日に記者会見することについて語った。だが、その内容は“ジャニーズの長男”としての発言。東山は次期社長候補でもあり、ニュースを扱う番組での立ち位置が難しくなっていることをうかがわせた。

ジャニーズ事務所【写真:ENCOUNT編集部】
ジャニーズ事務所【写真:ENCOUNT編集部】

3日の放送では、所属タレントとして発言「これ以上のコメントは控えさせて」

 ジャニーズ事務所に所属の東山紀之(56)が3日、MCを務めるテレビ朝日系ニュース情報番組『サンデーLIVE!!』(日曜午前5時50分)に生出演した。故ジャニー喜多川前社長による性加害問題を「外部専門家による特別チーム」が事実認定したことに関し、同事務所が7日に記者会見することについて語った。だが、その内容は“ジャニーズの長男”としての発言。東山は次期社長候補でもあり、ニュースを扱う番組での立ち位置が難しくなっていることをうかがわせた。(取材・文=柳田通斉)

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 番組冒頭の東山は、番組MCとしてではなく、ジャニーズ事務所のタレントとして発言した。

「最初に私から一言、お話しさせていただきます。8月29日に再発防止特別チームにより発表されました厳しい指摘と改革案を含む調査結果を重く受け止め、9月7日に会見を開き、今後の取り組みに関して事務所がご説明することになっています。その会見を前に、今日の段階では私としてはこれ以上のコメントは控えさせていただきますことをご理解いただければと思っています」

 一方で会見の模様がVTRで流れることはなく、2時間40分の放送で番組としてこのニュースを伝えることはなかった。

 特別チームは8月29日に会見を開き、ジャニー氏の長年にわたる性加害を事実と認定した。ジャニー氏の姉・故メリー喜多川氏については、性加害の事実を知りながら「放置と隠ぺいに終始」と指摘。また、問題の背景には「同族経営の弊害」もあったとし、藤島ジュリー景子代表取締役社長の辞任も提言した。これを受け、ジャニーズ事務所は一連の性加害問題を巡って初となる記者会見を7日に行うことを発表した。この会見では事務所として、性加害の事実を認めるのか、被害者救済に向けた具体策、新体制の詳細などが焦点になる。辞任が避けられない藤島氏は心身の不調から会見に出席しない可能性がある。その場合、東山も候補に挙がっている新社長の出席が考えられる。

 東山が新社長に就任となると、『サンデーLIVE!!』でのMC継続は難しくなる。「公正中立」を前提とした報道番組、ニュース情報番組でMCを大手芸能プロダクションのトップが務めることに、違和感が出て来るからだ。さらに言えば、ジャニーズ事務所は危機的状況。かつて滝沢秀明氏(現TOBE代表取締役社長)が、ジャニーズ事務所副社長に就任と同時にタレントを引退しているが、東山ら所属者が社長就任の場合も決断を迫られる状況にある。

 藤島氏の社長辞任は必至だが、事務所の株は同氏が100%所有。被害者救済の責任を負うことで、代表権を継続するとの情報もある。ただ、新社長が「お飾り」では世間が許さない。会見まで残り4日。ジャニーズ事務所が出す結論が注目される。

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