サップ西成、大阪凱旋パレード決定 “伝説の喧嘩師”「絡んでくるやつがいれば全員なぎ倒していく」
8月26日の「BreakingDown 9」で、活躍を見せた“ドヤ街の番長”サップ西成に、最大級の称賛が送られる。盟友の“伝説の喧嘩師”アンディ南野が9月8日に大阪市内でオープンカーに乗った凱旋(がいせん)パレードを行うことを表明。「北関東vs.大阪 喧嘩自慢対抗戦」で劇的勝利した大阪チームのメンバーも駆けつけ、地獄から這い上がった男を祝福する。
46歳の勝利に感慨 「あれはもう、ほんまオッサンの星です」
8月26日の「BreakingDown 9」で、活躍を見せた“ドヤ街の番長”サップ西成に、最大級の称賛が送られる。盟友の“伝説の喧嘩師”アンディ南野が9月8日に大阪市内でオープンカーに乗った凱旋(がいせん)パレードを行うことを表明。「北関東vs.大阪 喧嘩自慢対抗戦」で劇的勝利した大阪チームのメンバーも駆けつけ、地獄から這い上がった男を祝福する。
46歳の勝利に、アンディがまさかのビッグプレゼントだ。
「来週の9月8日金曜日、夜8時から大阪で凱旋パレードやるんですよ。凱旋パレードと言っても、横綱のパレードとはちゃいますよ(笑)。大阪チームの5人とサップ西成と僕とで7人、あとカメラマンとか入れて10人ほどで、トゥクトゥク2台とオープンのアメ車の計3台で、心斎橋や梅田とか、ミナミとキタを回ります。今回やっぱり大阪を世に広げて、大阪という地名を輝かしてきた彼らのファンサービス、交流のためのパレードですね。その後、そのメンバーでサップさんの北新地のお店で祝勝会しようかなと思っています」
前田日明襲撃事件など数々の暗黒エピソードを持ち、底辺をさまよった男に差した一筋の光。それは、BreakingDownの勝利で洪水のように降り注がれた祝福の声へと変わった。“北九州の喧嘩自慢”松井健と対戦すると、延長戦の激闘を制して勝ち名乗り。会場は湧き上がり、セコンドに就いたアンディも興奮状態だった。
「今回新旧交代っていうところに着目された相手だったと思うんですけど、ずっと継続して格闘家していたわけでもない46歳のオッサンが、もうイケイケの伸び盛りの若手を食い止めたっていうところは、ほんまにちょっとしびれましたね。あれはもう、ほんまオッサンの星です」
“半グレ”生んだ男が…「職場で謹慎みたいな状態を何年も何年も」
どんなときもそばにいて、サップの苦闘ぶりを目の当たりにしてきた。
「10年、15年前に半グレっていう言葉を生み出したほどの男が、一般の方々の思いを背負ってもう一度、リングに上がるところにまでこれた。これも言うたら更生。僕はこの10年の歴史も知っているから、そこにしびれました」
BreakingDownへの参戦で、サップが起こした過去の事件に触れる報道も多くなった。しかし、アンディしか知らない経緯がある。
「家とか仕事職場で、謹慎みたいな状態をずっと何年も何年も積み重ねて、自分自身を戒めてきた。ほんでいつの間にやら、逆に『サップ西成って何してんのかな?』『今飯屋やってるんか』と、世間が彼の更生しているところにようやく気づいてくれた。BreakingDownの裏メインと言える試合に上がることになって、しかもそこで延長戦にもつれた結果、劇的に大勝利できたっていうのは、彼は1個違いで親友って感じなんですけど、僕はやっぱり一番そばにいる1ファンの代表と思っているので、ほんまにすごいあふれるものがありました」
小規模な祝勝会は試合当日の夜に行った。
「試合の後、BreakingDownのアフターパーティーにちょっと顔を出して、その後会場が立川立飛っていうところやったんですけど、立川の居酒屋でサップさんと僕とセコンドメンバーと、地区対抗戦の大阪チームの子3人と一緒に打ち上げしました」
凱旋パレードは大阪版の祝勝会となる。オープンカーでの移動は危険も伴うが、「絡んでくるやつがいれば全員なぎ倒して強さを見せつけていく」ときっぱり。“ドヤ街の番長”の表舞台を誰にも邪魔させないつもりだ。
ごぼうの党・奥野氏に不快感 作戦漏えい騒動についての見解
一方、アンディは、同大会で“所沢のタイソン”こと久保広海氏にKO勝ちしたごぼうの党・奥野卓志代表に不快感を示した。奥野氏は試合後、自身のYouTubeで、アンディの作戦漏えいを指摘。試合前にアンディとセコンドについて話していたが、「アンディ南野さんが試合始まったらタイソン側についてて、『奥野、一発目前蹴りくるぞ!』って言ってるんですよね。高さまで言ってる。上段前蹴りって」と、戦略を暴露したと主張した。
これについてアンディは、「根も葉もないこと」と完全否定。赤コーナー控室で奥野氏と会話したものの、作戦については一切聞いていないと強調。「身長160センチ台のタイソンに対し、奥野氏は185センチあってめちゃめちゃでかい。たぶんちょんまげ入れたら2メートルぐらいある。でかくてけんか慣れとか格闘技慣れしてない人間が(身長が低い相手に)やるっていうのはもう前蹴りしかないんですよ。びびって。近づいてくんなよっていう意味で長い棒を振り回すんですよ。もう絶対前蹴りしかないと思ったから、『前蹴り来るぞ、タイソン』って言った」と、反論した。
大会前、舌戦を繰り広げていた久保氏のセコンドに就いた理由については、「ぱっと見たら、セコンドというか自分のSNSのリスナーさんを3人ほど連れてきているだけだった。タイソンなんてメディアによってダシにされたかわいそうな被害者と僕は思っています。たまたま3000戦無敗だとか、こんな武勇伝があんねんっていうのを、自分で何か格好つけてうそついてもうたことが取り上げられて、そのままそっちの方向でうそ塗り固めていくしかないっていうふうになってしまった。僕から見たら、いや絶対殴り合いすらもしたことないのに、という感じ。そんなんやのに、よう来たなという思いで僕はついついセコンドについてしまったんです」と語った。