【VIVANT】乃木が野崎に伝えた機内メッセージが話題 視聴者考察「これは裏切りの伏線」

俳優の堺雅人が主演を務め、阿部寛が共演するTBS系連続ドラマ『VIVANT』(日曜午後9時)の第7話が、27日に放送された。今回は、堺演じる主人公・乃木憂助が、阿部演じる公安・野崎守に伝えた“ある言葉”が話題になっている。

阿部寛【写真:ENCOUNT編集部】
阿部寛【写真:ENCOUNT編集部】

裏切った乃木に期待「この言葉を信じたい」

 俳優の堺雅人が主演を務め、阿部寛が共演するTBS系連続ドラマ『VIVANT』(日曜午後9時)の第7話が、27日に放送された。今回は、堺演じる主人公・乃木憂助が、阿部演じる公安・野崎守に伝えた“ある言葉”が話題になっている。

 同作は、日曜劇場『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』シリーズなどの大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の原作・演出による完全オリジナルストーリー。丸菱商事エネルギー開発事業部第二課・課長の乃木が、1億ドル(約140億円)の誤送金問題の濡れ衣を着せられことからバルカ共和国に向かい、“世界中を巻き込む大きな渦(うず)”に関わってしまう。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 政府非公認の「自衛隊の影の諜報部隊=“別班”」の一員である乃木は、テロ組織「テント」のトップで自身の父親でもあるノゴーン・ベキ(役所広司)に対抗するため、別班メンバーの黒須駿(松坂桃李)、高田明敏(市川笑三郎)、和田貢(平山祐介)、廣瀬瑞稀(珠城りょう)、熊谷一輝(西山潤)の5人と集結する。まずはテントのナンバー2・ノコル(二宮和也)を捉えるため、再びバルカに向かうことに。現地で5人と協力し、ノコルと会合予定のロシアの反政府武装組織「ボスタニア」に接触するのだ。

 警視庁公安部・外事第4課の野崎は、乃木が別班であることに気づいていた。野崎はテントにたどり着くため、乃木を追う。乃木もまた、野崎が自身の正体に気づいていることを悟っていた。日本で手術を受けたバルカの少女・ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)の病室で再会した2人は、言葉には出さないものの、互いが“別班に気づき、気づかれていること”を改めて把握する。

 丸菱商事の業務と見せかけてバルカに向かう飛行機に乗った乃木の隣の席に、野崎も同乗する。野崎は乃木がジャミーンの執刀医・柚木薫(二階堂ふみ)と恋愛関係にあることから、「どうすんだ、先生のこと。まぁお前の立場じゃ、普通の恋愛はできなーか」と声をかける。さらに乃木が、過去にかわいがっていた後輩に似ていると明かす。後輩は頼りなく見えるが芯のある優秀なエージェントだったが、熱心がゆえに度を超えた調査で命を落としてしまったという。野崎は「急にいなくなるってのは、無性に寂しいもんだぞ。全部終わったら、ちゃんと先生のところへ戻ってやれよ」と声をかけた。

 機内で仮眠をとる野崎の拳に、乃木はそっと手を置く。野崎の顔を見ずうつむいたままの乃木は、「あなたは“鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく) 眼光紙背に徹す(がんこうしはいにてっす)”」と静かに伝えた。

「鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」はことわざ。「鶏群の一鶴」は、鶏の群れの中に一羽の鶴がいる様子から、多くの凡人の中に一人だけ際立って優れた人がいることを例えている。また「眼光紙背に徹す」は、書物を読んで字句を解釈するだけでなく、その深意までもつかみとることを表しており、注意力や理解力が鋭いことを例えている。

 乃木が野崎にこの言葉を伝えたことから、野崎のことを「際立って優れた人物」で「注意力や理解力が鋭い」と捉えていると考えられる。

 ラストシーンで乃木は別班5人に発砲し、仲間を裏切りテントに拘束された。しかしSNS上では、「これは裏切りの伏線だよね。野崎に見抜いてほしかったのか……」「野崎に託したメッセージ……そしてあそこまでしないとベキにはたどり着けないということなんだと思う」「『僕がこれからイレギュラーなことをしても、あなただけは直ぐに察し理解し動いてくれると信じてます』ということか!」と、乃木の真意を考察するコメントが。

 さらには「乃木は少なくとも、ただ別班を裏切ったわけではなくて、野崎さんに協力してほしい作戦が何かあるのかな」「この言葉を信じたい」と期待する声も挙がっている。

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