俳優の堺雅人が主演を務め、阿部寛が共演するTBS系連続ドラマ『VIVANT』（日曜午後9時）の第6話が、20日に放送された。今回は、堺演じる主人公・乃木憂助と後輩の黒須駿（松坂桃李）が見せた“バナナとナイフ”のシーンに注目が集まっている。

同作は、日曜劇場『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』シリーズなどの大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の原作・演出による完全オリジナルストーリー。丸菱商事エネルギー開発事業部第二課・課長の乃木が、1億ドル（約140億円）の誤送金問題の濡れ衣を着せられことからバルカ共和国に向かい、“世界中を巻き込む大きな渦（うず）”に関わってしまう。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　政府非公認の「自衛隊の影の諜報部隊＝ “別班”」の一員としてテロ組織「テント」を追う乃木は、テントのトップがノゴーン・ベキ（役所広司）であることを突きとめる。ベキは、バルカの内乱に巻き込まれて亡くなったはずの乃木の父親・卓（林遣都）だった。

　乃木はテントの上級幹部でGFL社のアリ社長（山中崇）から、家族を助けたお礼として数字が羅列した謎の紙を渡される。テントにつながる手がかりではあるが、アリによると数字の有効期限は残り5日しかないという。

　乃木は後輩の黒須に指示し、丸菱商事の元財務部で天才ハッカーの太田梨歩（飯沼愛）に数字の解析を依頼する。太田は、乃木の同期でテントのモニターだった山本巧（迫田孝也）におどされて丸菱商事に入社し、システムを書き換えて誤送金問題を起こしていた。しかし目的を達成した山本は太田を監禁・暴行。そのまま放置されていたところを警察に逮捕された。

　別班は太田のハッキング能力を買い、保釈金1億円を支払った。「国防のため」という黒須の指示のもと、アリから渡された数字を解析する太田。しかしテントのアジトにつながるサーバーにたどり着いた太田は、山本の時と同様に解析後に自分が消されるのではないかと疑う。黒須がリンゴをむくために使っていたナイフを奪うと自分の首に突きつけ、パスワードを教えずに自殺を図ろうとする。

　黒須の要請で太田の部屋に来た乃木は、動じずに太田に近づくと、ナイフを持っている手を掴む。自分たちが山本の仲間ではないことを証明するため、山本を“始末”した際の映像を見せた。太田は「ざまあみろ」と吐き捨て、乃木と黒須が山本の仲間ではなく、別班であることを信用するのだった。

　太田は乃木の手からナイフを抜くと、「訓練、したんでしょ？　見せてよ」と差し出した。太田からナイフを受け取った乃木は、「黒須」とそのナイフを黒須に手渡す。「はい」と受け取った黒須は、乃木が冷蔵庫の上にあったバナナを1本投げると同時にナイフを投げた。ナイフはバナナを仕留めて壁に突き刺さった。

　このシーンにSNS上では、「バナナとナイフのシーンはマジカッコ良すぎた」「目の前でバナナナイフ芸見せられたら、めちゃときめいて言うこと聞きまくるな」「バナナとナイフ、あんなにかっこよく投げられるものなの？」「今回のベストシーンはどう考えてもバナナナイフ！」と興奮の声が。また、黒須がナイフを出しっぱなしにしていたことから、「太田の見える所にナイフを置いておいたのも計算なのかな？　完全に信用させて裏切らない仲間にする為の」「黒須わざとナイフ置いてたんか？」と考察も行われている。