吉野家の牛丼、大盛で肉は増えない? 検証記事が物議 規定量はあるのか、本社に見解を聞いた
牛丼チェーン大手「吉野家」の牛丼の内容量を“検証”した記事がネット上で物議を呼んでいる。記事によると、並盛と大盛で肉の量は変わらず、特盛でも並盛からの増量はわずか15グラムのみという結果に……。牛丼の盛り付けに規定量はあるのか。株式会社吉野家に見解を聞いた。
記事によると、並盛と大盛で肉の量は変わらず、特盛でも増量はわずか15グラムのみという結果に
牛丼チェーン大手「吉野家」の牛丼の内容量を“検証”した記事がネット上で物議を呼んでいる。記事によると、並盛と大盛で肉の量は変わらず、特盛でも並盛からの増量はわずか15グラムのみという結果に……。牛丼の盛り付けに規定量はあるのか。株式会社吉野家に見解を聞いた。
当該記事は、美食と酒の悦楽探求webマガジン「食楽web」にて13日に公開。記事の執筆者が店舗で購入した牛丼の中身を牛肉、玉ねぎ、ごはんに仕分けし、内容量について検証する内容となっている。
記事ではまず、店内で小皿をもらい並盛と特盛を比較。肉の量は「特盛のほうが少し多そう。しかしその差は意外と僅差。若干多い、くらいのイメージです」とし、「特盛の玉ねぎ、多すぎじゃないですか? ここまで玉ネギが多いと、アタマを多く見せるためのカサ増し要員に見えなくもありません」と特盛の玉ねぎの多さに言及している。
さらに記事では、別店舗で並盛、大盛、特盛をテイクアウトし、キッチンスケールで内容量を細かく比較。並盛と大盛の肉の量が全く同じであることや、並盛と特盛の肉の量がわずか2枚にしか違わないことなどを指摘し、「並盛⇒大盛⇒特盛。このサイズアップで何がわかりやすく増えているのかというと、『ごはんと玉ネギ』の量だと判明しました。牛丼だから当然、肉が増えている、と思ったら大間違いです」と結論づけている。
ENCOUNTでは14日、都内の吉野家で並盛、大盛、特盛の牛丼をテイクアウトし内容量を検証。ごはんを除く具材の量は並盛が77グラム、大盛が107グラム、特盛が142グラムで、値段相応(大盛で1.4倍、特盛で1.8倍)に増加していることが分かった。食楽webの記事で84グラムとされていた特盛の肉の量は、今回の検証では92グラムだった。また、玉ねぎでかさ増しされている様子はなかった。記事と大きく異なる点は、大盛のごはんの量で、並盛から大盛は108グラムの増加(記事では42グラムの増加)だった。
牛丼の盛り付けに規定量はあるのか。吉野家の担当者はENCOUNTの取材に「吉野家の牛丼はサイズごとに、ご飯の量と牛肉玉ねぎの割合を含めた具材量の規定を定めています。しかしながら、牛丼の盛り付けは各従業員が行うため、定めた規定量に対して過不足が生じることもあります」と文書で回答。検証記事の内容を受けては「今後、規定量に準じた盛り付けを徹底するよう、一層、従業員教育を強化してまいります。なお、牛丼の規定量に関しては公表しておりません。ご了承願います」としている。
吉野家の牛丼は15日現在、並盛が448円、大盛が635円、特盛が800円(いずれも店内、税込み)となっている。