井上尚弥VS天心を大予想 “刃牙”板垣氏「尚弥がダウン取る」堀口恭司「パンチ力が違いすぎる」

8月24日売りの『週刊少年チャンピオン39号』(秋田書店)にて、「刃牙」シリーズ最新作の連載を開始する漫画家・板垣恵介氏と新格闘技団体を立ち上げる“最強のメジャーリーガー”堀口恭司の対談が、8月17日売りの『週刊少年チャンピオン38号』に掲載されている。今回は誌面を飾る内容の一部と、掲載できなかった両者の対談の一部を合わせて大公開する。

17日売りの「週刊少年チャンピオン38号」に掲載される板垣恵介氏と堀口恭司の対談記事
17日売りの「週刊少年チャンピオン38号」に掲載される板垣恵介氏と堀口恭司の対談記事

マクレガーVSメイウェザー、異種同士の緊張感

 8月24日売りの『週刊少年チャンピオン39号』(秋田書店)にて、「刃牙」シリーズ最新作の連載を開始する漫画家・板垣恵介氏と新格闘技団体を立ち上げる“最強のメジャーリーガー”堀口恭司の対談が、8月17日売りの『週刊少年チャンピオン38号』に掲載されている。今回は誌面を飾る内容の一部と、掲載できなかった両者の対談の一部を合わせて大公開する。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

――堀口さんは新団体「TOP BRIGHTS」の開催決定会見(5月8日)の際、その理念に「武道」を掲げていましたね。

堀口「ええ」

――例えば総合格闘技のメジャー団体UFCを2階級制覇したコナー・マクレガーは、UFC史上最もすごい選手の一人だとは思うんですけど、試合中に寝技でこう着した時にブレイクがかかって、相手から離れる時に相手から平気で目を外してしまう場合がある。それは「武道」の考え方からすると、少し違うと思うんです。

板垣「『武道』にある『残心』(=無抵抗でも相手から目を離さないこと)だな」

堀口「競技ですからね、(マクレガーの)考え方が。向こうは仕事っていうか、そっちの捉え方をしている人が多いんじゃないですかね」

板垣「いや、だけどマクレガーはカネが取れるよ。一番いい時は本当にすてきだったもの。俺、あの歩き方を真似したもの。『胸をそびやかす』って言葉があるけど、それがあんなに体現されたのは初めて見た。それと相手を倒した後にさ、電話をかけるジェスチャーを繰り返したり、本当に華がある」

――そこは激しく同意します。

板垣「マクレガーが(2017年8月に米国で、プロボクシング5階級制覇の)フロイド・メイウェザーとボクシングマッチをした時に、とくに前半はそこそこ良かったからね。あのメイウェザーがアッパーで天井を向いたのを初めて見た。あれはマクレガーがボクサーじゃないからできたことだと思った。ああいう、異種同士の緊張感ってヤバいよ。あ、でも(堀口も)やってんだよね、(2018年9月に那須川)天心とキックルールでな」

堀口「あー、まあまあまあ」

板垣「ああいう本道じゃないものは緊張感があっていい(うれしそうに)。あれは天心有利とは思えなかった。追い詰められてるのはむしろ天心じゃないかと思った。全然、彼(天心)の知ってる空手と(堀口は)違う空手だから、それは面食らうだろうなと思って、うん」

天心のボクシングデビュー戦を(堀口が)「フルで見てないことに驚いた」(板垣)

――天心選手といえば、最近、プロボクシングに転向して、4月にデビュー戦がありました。

板垣「見た見た」

堀口「自分はフルでは見てないんですけど、ちょこっとそのハイライトとか見てて。ハイライトだけだと、やっぱりどっちかのいいとこしか偏らないじゃないですか。だからあまりその感想は持ってないですね。あ、こういう感じだったんだなっていう」

板垣「フルで見てないことに驚いた。興味ないんだなー、他人のこと」

堀口「それは、なんていうんですかね。興味がないわけじゃないんですけど、自分はほとんどMMAだけしか見ないので。例えばボクシングだけの技を真似しても、(MMAルールであれば)取られて終わりなんスよ。だから下手に試合を見て、真似したいなとか思わないようにしてるんですよね」

板垣「悪影響になると?」

堀口「そうです」

板垣「それでも、自分がかつて拳を交えた相手に興味を持たないのかい。それが(超一流の)選手ってもんなのかな」

堀口「一応、興味はありますよ。ありますけど、ボクシングの試合ってなると、『うーん…』ってなっちゃいますよね」

――天心選手はボクシングでも世界王者になれますかね。

板垣「ジムに力があるし、世界タイトル挑戦ぐらいまでは行くんじゃないか。タイトルを取って、防衛を続けるってとこまでは難しい気がする。デビュー戦に関しては、天心の欠点が出なかった試合だったし、逸材だっていうのは間違いないよ。でも、世界ランクとかに入るようになったら(ボクシングの)洗礼があると思う」

――今までキックボクシングで3分3ラウンドを戦ってきた天心選手からすれば、世界戦で3分12ラウンドを戦うのってまた違いますもんね。

板垣「俺、天心と(井上)尚弥のスパーリングを見てみたい」

――すぐに公式戦を組むことは難しそうですけど、そのスパーリングはお金を払ってでも見たい。

板垣「多分尚弥が(天心から)ダウンを取ると思う」

堀口「自分もそう思いますね」

板垣「そのぐらいの差はあると思う」

堀口「やっぱりパンチ力が違いすぎると思いますね。そこかなと思います」

※これ以外にも「週刊少年チャンピオン」誌上では、板垣氏が提案したとされる「1分間最強」を決定する「BreakingDown」について、堀口による新格闘技団体「TOP BRIGHTS」への思いなどが深掘りされている。

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