【VIVANT】“裏切り者”狂演の迫田孝也、台本一気読みで結末が発覚「俺は死ぬんだな…」

俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)。第4話では、堺演じる乃木憂助の良き理解者であると思われていた同期の山本巧(迫田孝也)が裏切り者であることが明らかとなった。そればかりか、乃木が“別班”であることも分かり、どんでん返しの連続となった。そんな激動の同話でキーパーソンを演じた迫田のインタビューが到着した。

『VIVANT』に出演する迫田孝也【写真:(C)TBS】
『VIVANT』に出演する迫田孝也【写真:(C)TBS】

大河で共演の堺雅人は「主君なんです」

 俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)。第4話では、堺演じる乃木憂助の良き理解者であると思われていた同期の山本巧(迫田孝也)が裏切り者であることが明らかとなった。そればかりか、乃木が“別班”であることも分かり、どんでん返しの連続となった。そんな激動の同話でキーパーソンを演じた迫田のインタビューが到着した。

『半沢直樹』をはじめ、数々の大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の企画・監督による最新作。堺のほか、阿部寛、二階堂、松坂桃李、役所広司という全員主役級の日曜劇場史上最も豪華な主要キャストでも話題となっている。さらに、二宮和也、林遣都、竜星涼、高梨臨やモンゴル出身俳優陣、ハリウッド俳優のマーティン・スターらバラエティーに富んだ面々が出演する。

 第4話では、迫田がテントのモニターという裏切り者であることが明かされた。さらに、これまで姿を表すことのなかった松坂がついに登場。加えて乃木が“別班”であることが明かされ、“ダークサイド”な一面が描かれた。衝撃シーンで幕を閉じたが、待望の第5話は、13日午後9時から69分スペシャルで放送される。

 迫田のインタビュー内容は下記の通り。

――最初に台本を読んだ感想を聞かせてください。

「面白すぎて一気に読みました。作品自体に吸引力があり、とても惹きつけられたのですが、読み進めていくうちに『俺は死ぬんだな…』と気付きました(笑)。最近、途中で死ぬ役が多かったので、今回は最終話まで完走したいなと思っていたのですが…。でも、日曜劇場で、福澤(克雄)監督の作品で、あんなにインパクトのある最期を遂げられて俳優として幸せです」

――山本巧を演じるにあたり、意識した点はありますか。

「テロ組織に加担しているエリート商社マンというのは、参考になるような体験もないですし、台本を読んだだけでは、リアリティーのある役を作リ上げるのに苦戦しました。しかし、僕が台本を読んで浮かんだ疑問に対して、福澤監督がすべて的確に答えてくださったので、裏設定や山本のバックボーンなど、少しずつ理解していくことができました。山本自身、具体的な何かがあって日本に敵意を向けるわけではないんです。ただ、世の中がこれだけ情報過多の中で、日常のストレスや疑問が積み重なった所に、裏組織の情報が引っかかった。それで傾倒していってしまったのではないかと自分では解釈しています。第3話でサーバールームからデータを盗むシーンでは、山本は乃木を陥れようと思っているわけではなく、自分が太田梨歩(飯沼愛)に仕組ませたトラップに、乃木がたまたまハマッてしまったことへの罪悪感があるという役作りをしています。もちろん警察の捜査に食い込むことで、情報を得ようという企みもありましたが、誤送金された時点で山本の役目は終えているので、乃木を助けようとするのは本心。決して敵ではないという感情で演じていました」

――撮影で印象に残っていることを教えてください。

「実は僕もモンゴルに行っているんです。第4話で乃木と黒須が山本を追い込むシーンなのですが、実際に飛行機のそばで撮影しました。あと、4話だと、やはり最後の橋のシーンですね。厳重すぎるぐらいの命綱を付けて撮影をしましたが、とても高い場所で風も強かったので、かなり怖かったです。また、第3話の皇居前で乃木と山本が話すシーンも印象的でした。島根県の松江城の前で撮影したのですが、歴史好きの僕としては、あのような場所へ行くととてもワクワクしました。撮影前に少し時間があったので、辺りを探索することもできました」

――原作と演出を務めている福澤監督との思い出を聞かせてください。

「キャストだけではなくスタッフの皆さん全員が“福澤監督が描きたいものを、絶対に表現しよう”というエネルギーでつながっていると感じました。監督は、どういう画が欲しいのか、求めているものをとても的確に伝えて下さるので、僕はそこへ向かって真っすぐに突き進んで、ただひたすらに演じていました」

――主演の堺雅人さんとはどんなお話をされましたか。

「堺さんとは台本を基にセリフを読み解きつつ、辻褄を合わせながら、乃木と山本の描かれていない歴史を共通認識として増やし、関係性を作っていきました。今回、久々の共演でとてもれしかったのですが、僕としては何年たっても堺さんは主君なんです(NHK大河ドラマ『真田丸』にて主従関係で共演)。なので、撮影が始まるまでどういう顔をしてお会いしようかと勝手に一人で悩んでいました。同期の役で、タメ口がきけるのかと(笑)。また、堺さんも歴史がお好きなので、撮影の合間にはプライベートで訪れた名所の話などをしてくださって。『あの城は真田幸村にゆかりのある武将が築城に関わっていた』など盛り上がりました」

――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。

「今後も日曜の夜、皆さんはテレビの前で必ず声が出ることになると思います。それぐらい面白い展開が続きますので、日曜の夜に盛り上がりながら観ていただけるとうれしいです!」

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