ペルーの市長が棺の中で“死んだふり” 逮捕逃れの愚行に衝撃広がる

新型コロナウイルス感染症に悩まされている南米のペルーで、市長がロックダウン無視による逮捕から逃れるために死体のふりをした、と米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。立場のある首長のまさかの愚行。前代未聞といえる“死んだふり事件”に波紋が広がっている。

4月上旬のペルー国内の様子【写真:Getty Images】
4月上旬のペルー国内の様子【写真:Getty Images】

米メディアが衝撃のニュース伝える 新型コロナウイルスの被害者のふり

 新型コロナウイルス感染症に悩まされている南米のペルーで、市長がロックダウン無視による逮捕から逃れるために死体のふりをした、と米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。立場のある首長のまさかの愚行。前代未聞といえる“死んだふり事件”に波紋が広がっている。

「彼の政治キャリアは終わったかもしれない!」--。同紙は、市長の振る舞いについてこう伝えた。

 市長は月曜日の夜、ペルー国内のタンタラで友人たちと飲んでいた。その際に、パンデミックによる公衆衛生規制違反を取り締まるために到着した警察から逃れるため、死体のふりをしたとされている。マスクを着用したまま棺の中で横になり、新型コロナウイルスの被害者のふりをしたというのだ。

 パンデミックの中であまり姿を見せなかったことですでに批判を受けている市長。地元警察が公開した写真では、目を閉じて棺の中で横たわっている。あってはならない事態がつまびらかになった。

 その後、市長は地元警察によって、外出規制、ソーシャルディスタンス規制違反で拘束された。捜査にあたる警察は市長が新型コロナウイルスの被害者のふりをするために死のシーンを作り出したとみているが、飲んでいた場所、かたわらに空の棺があった理由はまだ明かされていないという。

 ペルーのほかの都市と同様に、タンタラも3月16日にロックダウンが実施されている。自治体の長としての責任と倫理観が問われている。

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