暗殺と金で天下統一? 史実ではありえない“成り上がり”、『信長の野望』の魅力とは

2023年放送のNHK大河ドラマ『どうする家康』は、戦国時代の大名・徳川家康が主人公の物語。家康のほかにも名だたる武将が登場し、魅力的な物語が進んでいく。大河ドラマで歴史が好きになった人がいる一方で、ゲームから歴史が好きになった人もいる。今回は、歴史もゲームも好きな人にはたまらない『信長の野望・全国版』でできる、史実ではありえない隣国の奪取方法について紹介しよう。

1988年に発売されたファミコン版『信長の野望・全国版』【画像:(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.】
1988年に発売されたファミコン版『信長の野望・全国版』【画像:(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.】

入札で隣国を属領に

 2023年放送のNHK大河ドラマ『どうする家康』は、戦国時代の大名・徳川家康が主人公の物語。家康のほかにも名だたる武将が登場し、魅力的な物語が進んでいく。大河ドラマで歴史が好きになった人がいる一方で、ゲームから歴史が好きになった人もいる。今回は、歴史もゲームも好きな人にはたまらない『信長の野望・全国版』でできる、史実ではありえない隣国の奪取方法について紹介しよう。

『信長の野望・全国版』は、1986年にPC版が光栄(現在の社名はコーエーテクモゲームス)から発売され、その後、88年にファミコン版が発売された。タイトルこそ『信長の野望』となっているが、織田信長以外の大名でもプレイ可能なため、自分の好きな大名や出身地の大名を使って遊ぶなど、何度も繰り返し遊んだ人も多いだろう。内政で国力を高めて収入を増やし、そのお金で合戦を仕掛け、天下統一を目指す内容で、戦国時代の大名気分が味わえることから、ファンに愛されている。

 また、本作では合戦以外で隣国を奪う方法がある。それが「入札」だ。入札は暗殺や病気による大名死亡がきっかけで始まる。大名が死亡すると、その大名が治めていた領地は支配者のいない空白地になる。空白地に隣接している大名は、入札する金額を決定し、最も高い金額を提示した大名が空白地を手に入れる。お金さえあれば、軍事力が弱い場合でも成り上がっていけるのだ。

 この入札制度に「暗殺」を絡めると、合戦をせずに勢力拡大が可能だ。暗殺は軍事コマンドから忍者を雇用して実行し、成功すれば実行先の大名が死亡する。大名が死亡すれば領地は空白地となり前述の入札が行われるため、これを繰り返せば戦わずして天下統一も夢ではない。

 暗殺の成功確率を上げるには、プレイヤー大名の能力値が重要だ。ゲーム開始時、大名を選ぶとランダムに能力値が決まる。高い数値が出るまで、何度もやり直すといいだろう。弱小大名を選び、初期能力値を高くして、暗殺と入札で天下統一に名乗りをあげることも可能だ。

 史実では、暗殺と入札で国を奪った事例はほとんど聞いたことがない。このゲーム特有の方法で、殺さずして天下統一を目指してみるのも面白い。

 なおシリーズ最新作『信長の野望・新生 with パワーアップキット』がPC/PS4/Nintendo Switchにて好評発売中だ。

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