衝撃的敗戦の朝倉未来、引退と今後に言及「裏方に回ることも考えつつ」【RIZIN】

格闘技イベント「RIZIN」の象徴的な存在である格闘家の朝倉未来。7月30日に行われた「シリカ presents 超RIZIN.2 powered by U-NEXT」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)とフェザー級王座決定戦を戦ったが、王座戴冠とはならなかった。まさかの1R・一本負け。惨敗となった激闘の直後の心境を自身のYouTubeチャンネルで語っている。

ヴガール・ケラモフに1R・一本負けを喫した朝倉未来(写真下)【写真:山口比佐夫】
ヴガール・ケラモフに1R・一本負けを喫した朝倉未来(写真下)【写真:山口比佐夫】

自分に失望も時間がたつにつれ、前向きな発言が増える

 格闘技イベント「RIZIN」の象徴的な存在である格闘家の朝倉未来。7月30日に行われた「シリカ presents 超RIZIN.2 powered by U-NEXT」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)とフェザー級王座決定戦を戦ったが、王座戴冠とはならなかった。まさかの1R・一本負け。惨敗となった激闘の直後の心境を自身のYouTubeチャンネルで語っている。

 ファン待望のベルトをかけた試合は1R・2分41秒でまさかのタップアウト。MMA戦では2021年6月13日の「RIZIN.28」でのクレベル・コイケ戦以来の敗戦となった。一瞬にも思えた戦いをこう振り返る。

「悔しいっていう展開ではなかったので、ちょっと虚無感に近い。すぐにリベンジできるほど簡単な世界じゃない。クレベルに負けてさ、2年くらいたった。その間にいろんな人と対戦してきて、今回ケラモフに勝ったら納得でしょって流れからあの負け方。なかなか厳しいものがある。いまは今後のことをどうとか考えている余裕がない。インタビュー受けたけど話すことなかった」

 さらに「挑戦するようなマッチメイクを望んできた。途中で夢破れたじゃないけど、自分にがっかりしている。その辺のちっぽけな人間に感じるというか、その辺の選手と一緒。そんな内容だった。まぁ一回整理してからだね」とうなだれる。

 試合後には多くのメッセージが未来のSNSに届いた。「引退」を心配する声も多かったといい、そのことについても言及した。

「俺が勝てる選手たくさんいるんだけど、なんかそことやって満足しているようじゃ辞めたほうがいいと思ってる。やるならトップを目指さないといけない。そのなかで今回のボロ負けというのは格闘技に対するモチベーション的には、すぐ試合をしたいって気持ちじゃない。やるなら挑戦する系の試合をしたい。中途半端に引退なんて言えないしさ」

 また、「格闘技、俺の人生に関わりすぎていて、『辞めます』って言ってすぐに辞められないと思う。裏方に回ることも考えつつ、今後の事はいろいろ考えてまたしっかり答えを出したい」と静かに語った。

 今月26日には格闘技エンターテインメント「BreakingDown9」の開催も控えている。そのことに触れ、「タイミング悪くさ、BreakingDownオーディションを投稿していかないといけないからさ」と苦笑い。

 ぼうぜんとしていた未来だったが、最後には「まぁでもね、たぶんやり返しにいきますよ。軽々しく言えないけど、ここで終わるわけにはいかないでしょ」と前を向き始めていた。

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