冨樫義博氏は大の野球好きだった? 代表漫画の至る所で登場していた“匂わせ”ワード
『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』など、多数の人気作品を世に送り出してきた人気漫画家・冨樫義博氏は、実は「大の野球好きではないか?」とファンからうわさされている。本記事では、冨樫氏の作品内に登場していた、野球に関する描写を紹介する。
キャラクター名のみならずストーリー展開にも野球が影響
『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』など、多数の人気作品を世に送り出してきた人気漫画家・冨樫義博氏は、実は「大の野球好きではないか?」とファンからうわさされている。本記事では、冨樫氏の作品内に登場していた、野球に関する描写を紹介する。
最初に紹介するのは、冨樫氏の出世作『幽☆遊☆白書』だ。メインキャラの1人である「桑原和真」の名前の由来が、「野球ネタで付けられたのか?」とファンから予想されている。彼の名前は1980年代に高校野球で大活躍し、「KKコンビ」と呼ばれた桑田真澄氏と清原和博氏から命名したのではないかと言われているのだ。桑原自身も野球好きであるらしく、自らの能力「霊剣」をバットに見立てて相手の能力を打ち返そうとするシーンがあった。
さまざまな宇宙人が登場し、独自の世界観が描かれる連作集『レベルE』でも野球にまつわる描写がある。同作品には、種族全体で野球好きな「ディスクン星人」という宇宙人が登場する。非常に凶暴な種族でありながら、大好きな野球が見られなくなるからという理由で、大人しく地球に住み着くユニークな一面を持っていた。
また、第12話で野球部が謎の世界に閉じ込められるシーンでは、キャラ紹介も兼ねて彼らのポジションも紹介されている。キャラごとの特徴を「技巧派」や「隠し球が得意」など、野球好きならではの細かな設定にしたことでうわさの信ぴょう性が高まった。
最後に紹介するのは、現在不定期連載中の『HUNTER×HUNTER』。同作のキメラアント編では「ナックル」「シュート」など、変化球の名がそのまま使われたキャラが登場。シュートに至ってはキャラクター紹介で「弱気」「チャンス×」との記載があり、人気野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』を思わせるステータスが使用されていた。
キャラクターの必殺技に、91年の甲子園での名勝負を引用して「帝京高校サヨナラツーラン剣」と命名したり、野球が好きだから地球征服に乗り出さない宇宙人を登場させたりと、どの作品のあらゆる場面に野球の要素が散りばめられていた。巷で「野球好き」とうわさされる冨樫氏。過去作に登場した野球描写を探してみると楽しいかもしれない。