『ドラえもん』ひみつ道具の中でもヤバすぎると話題 「石ころぼうし」の強力効果とは?
藤子・F・不二雄氏の漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具は、行きたいところに一瞬で行ける「どこでもドア」や、頭につけることで空を飛ぶことができる「タケコプター」など、魅力的な道具が盛りだくさんだ。しかし、中には効果が強力な道具も存在する。今回は、強力すぎる性能で使用者にもデメリットがある「石ころぼうし」について紹介する。
姿が認識できなくなる一方でデメリットも
藤子・F・不二雄氏の漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具は、行きたいところに一瞬で行ける「どこでもドア」や、頭につけることで空を飛ぶことができる「タケコプター」など、魅力的な道具が盛りだくさんだ。しかし、中には効果が強力な道具も存在する。今回は、強力すぎる性能で使用者にもデメリットがある「石ころぼうし」について紹介する。
そもそも石ころぼうしとは、姿を隠すアイテムの1つで、その名の通り、被ると道端の石ころのように誰にも気にされなくなるという道具だ。帽子を被っている間は、完全に姿が消えてしまうわけではないものの、誰にも認識されなくなるため、結果的に姿を消すことができる。
ここで「姿を消すだけの道具の何が危険なんだ?」と思うかもしれないが、同アイテムはかなり危険な要素を持っている。なぜなら石ころぼうしの効果は姿を消すだけにとどまらず、他人に認識されなくなるアイテムであるからだ。帽子を被っている間は、声やにおい、形跡などはまったく残らず、何をしても気付かれることはない。すなわち、犯罪もやり放題というわけだ。
さらに「石ころぼうし」は何でもできていいこと尽くしの半面、デメリットもある。たとえば帽子を被って誰にも認識されないと、万が一具合が悪くなっても助けてもらえない。目を離すと危ない、好奇心旺盛な子どもが被ったらどうなるのか、考えるだけでも恐ろしい。もし石ころぼうしを被った人が亡くなっていても、帽子が破損しない限り誰からも発見されることはないのだ。
また登場するたびに「石ころぼうし」の効果は異なって描かれている。何をしても存在がバレるはずのないアイテムにもかかわらず、1984年に上映された『ドラえもん のび太の魔界大冒険』で登場した際は、魔物からはにおいで存在を感知されている。ほかにも、『ドラえもん のび太の創世日記』では石ころぼうしを被ったもの同士で、コミュニケーションが取れていることから、誰にも認識されなくなる効果と矛盾していた。たしかに本来の効果をそのまま適用しては、ドラえもんたちがピンチになりようがないので仕方なかったのかもしれないが……。
自由度の高いアイテムである「石ころぼうし」。作中でのび太は、「もしこのまま帽子が脱げなかったら……」と恐れていた。帽子が脱げた際に「気にかけられるって、うれしいねぇ」とこぼすのも無理はない。