【電波生活】『爆買い☆スター恩返し』ガチのアポなしロケが断られないワケ 番組CPが明かす舞台裏

注目番組や人気番組の舞台裏を探る企画。今回はフジテレビ系『爆買い☆スター恩返し』(金曜午後8時)。「地元に恩返しを」を合い言葉に、スターがふるさとなど地元でご当地グルメや特産品を爆買いして恩返しするドキュメント旅バラエティー。50万円、70万円、80万円、100万円と記されたサイコロを振って出た金額を目標にスターが恩返しする。地元の人もふるさとのスターの思いに感激し、スターは地元の人たちの喜ぶ顔に幸せな気持ちになる。その様子に視聴者の心もホットになる番組。一方で、アポなしで断られたら……、どのようにお金を使うのがふるさとのためになるのか……、そんなロケでのスターの苦労やその舞台裏が気になる。チーフプロデューサー・渡邊正人氏(IVSテレビ制作株式会社)を取材した。

『爆買い☆スター恩返し』のビジュアル【写真:(C)フジテレビ】
『爆買い☆スター恩返し』のビジュアル【写真:(C)フジテレビ】

スターがふるさとなどでご当地グルメや特産品を爆買いして恩返し

 注目番組や人気番組の舞台裏を探る企画。今回はフジテレビ系『爆買い☆スター恩返し』(金曜午後8時)。「地元に恩返しを」を合い言葉に、スターがふるさとなど地元でご当地グルメや特産品を爆買いして恩返しするドキュメント旅バラエティー。50万円、70万円、80万円、100万円と記されたサイコロを振って出た金額を目標にスターが恩返しする。地元の人もふるさとのスターの思いに感激し、スターは地元の人たちの喜ぶ顔に幸せな気持ちになる。その様子に視聴者の心もホットになる番組。一方で、アポなしで断られたら……、どのようにお金を使うのがふるさとのためになるのか……、そんなロケでのスターの苦労やその舞台裏が気になる。チーフプロデューサー・渡邊正人氏(IVSテレビ制作株式会社)を取材した。(取材・文=中野由喜)

 スターが訪ねる店は、放送では事前のアポイント取りがないケースがほとんど。本当にアポなしで訪ねているのか。

 渡邊氏「我々も多少は下調べをしますが、基本的に、スターご本人が行きたいお店に行っており、アポは本当に取っていないんです。ただ、スターの知人の店の場合、ご自身で事前に連絡することはあります。我々がアポを取るのは学校くらいでしょうか。ただ、できるだけサプライズにしたいので、校長先生にだけ話をしたりしています」

 アポなしでロケは大丈夫なのか。

「定休日などは別ですが、アポなしで断られたり、NOと言われることは少ないです。その街のスターが帰ってきているわけですから。ただ、たまに断られる場合もありますが、それもハプニングとして、そのまま放送しています」

 テレビでは放送されなかった隠れたエピソードも紹介してくれた。

 渡邊氏「ある俳優さんが、後日、あらためてロケ先を一人であいさつに回っていたんです。ロケ先の人が教えてくれました。お客さんがいる忙しい中に突然、我々がお邪魔しているので、他のお客さんやお店にご迷惑をかけて申し訳ないという思いからだと思います。ロケで訪ねたすべての店に行ったそうです。本当に人柄が出ていて、素敵です」

 スターの大金の使いっぷりはどうだろう。庶民は慎重になりがちだが。

 渡邊氏「誰かのために、故郷のために、という思いがあって使うので、我々も想像できなかった素敵な使い方をされてると思います。スターの皆さんの気持ちがとても伝わってきます。遊園地を貸し切って地元の人を無料で招待したり、キッチンカーを4台チャーターして自分の後輩にご飯をふるまったり。あと、ロケ先ではスターの皆さんがスタッフに食事をごちそうしてくれることもあり、ロケ弁を発注することはほぼないです(笑)。番組のポリシーとして、本当に必要なものにお金を使うというのがありまして、ご出演されるスターも買い物をする際に、誰を笑顔にする買い物なのか、と悩みながら買っています。なので、悩んだ結果、買わないこともしばしばあります」

 スタッフにごちそうするのも結果的に地元への恩返し。あるスターは、少年時代に所属していた野球クラブの大勢の子どもたちと父兄にも食事をごちそうし、喜ぶ顔を見てうれしそうだった。

 渡邊氏「これまで出演してくださったスターの皆さん全員『大変だったけど、めちゃめちゃ楽しかった』と言ってくれます。俳優さんが1人で、丸一日ロケすることなどは、ほとんどないので、とても大変だと思いますが、楽しんで頂いている様子を見ると、とてもうれしい気持ちになります」

 ここで番組スタッフにとっての舞台裏の苦労も聞いてみた。

 渡邊氏「ロケ後、忙しいスターはその日に東京に戻らないといけないこともあるのですが、昔の友人に会ったりすると、盛り上がってロケが予定より長引くことが結構あります。もう出ないと間に合わないと、慌ててみんなでロケ先のお店を出るのは毎回の“あるある”です。楽しくなりすぎて本来、日帰りの予定が宿泊してしまったスターも何人かいました。帰りのチケットの手配は大変です(笑)。でも、苦労というよりは、そんなドタバタをみんなで楽しんでいます」

 スターの生まれ育った街に癒され、故郷に帰った時のスターの意外な素顔に親近感を抱いたりもする。あるスターはアルバイト時代の先輩が登場し、ためぐちで怒られる場面も。

 渡邊氏「芸能人の方々の地元ならではの顔が必ず出るので、それは毎回、面白いと思います。スターの皆さんも恥ずかしがりつつも楽しんでいます。そんな新鮮な一面を見られることと、この街にこんなすてきな店があるんだと知ることもできます。地元の方もスターも『楽しかった』とか『うれしかった』と言ってくれるのでありがたいです」

 次回11日の放送では春日俊彰が埼玉・所沢を訪ねて恩返しするという。

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