【光る君へ】上地雄輔が15年ぶり大河「ワクワクメラメラしたものは忘れずに」

NHKは25日、来年の大河ドラマ『光る君へ』の新たな出演者を発表し、上地雄輔が藤原道綱(ふじわらのみちつな)を演じるとした。道綱は道長の異腹の兄。知性豊かな母を持つが、本人は一向に才に恵まれず、父の兼家からは、嫡妻の息子たちより格段に軽く扱われている。性格は明るくお人よしで、憎めないところもある人物。

藤原道綱を演じる上地雄輔【写真:(C)NHK】
藤原道綱を演じる上地雄輔【写真:(C)NHK】

NHKが来年の大河ドラマの新たな出演者を発表

 NHKは25日、来年の大河ドラマ『光る君へ』の新たな出演者を発表し、上地雄輔が藤原道綱(ふじわらのみちつな)を演じるとした。道綱は道長の異腹の兄。知性豊かな母を持つが、本人は一向に才に恵まれず、父の兼家からは、嫡妻の息子たちより格段に軽く扱われている。性格は明るくお人よしで、憎めないところもある人物。

 上地は「時代劇は自分が大好きな分野の一つなのでとても楽しみです。道綱はただの“みにくいアヒルの子”ではなく、しっかりと母親からの愛情を受けていたと思います。そういったところからもヒントを得て、見てくださる方に道綱目線でも楽しんでいただきたいです。道綱がこの家族の中の一つのアクセントやスパイスになるといいなという思いを込めて、濃くそしてどこかキュートで愛される人間を監督やスタッフの皆様と話し合いながら作り上げていきたいと思います」と演じる人物の印象と意気込みを語った。

 上地は2009年『天地人』以来の大河ドラマ出演だ。

「『天地人』という作品に出演させていただきました。同世代の役者仲間や先輩方に向き合って絡むシーンがすごく楽しみで、さらには『見てろよ』というワクワクメラメラした部分もありました。感情を爆発する重い・大事なシーンもあり、いつもそこから逆算する芝居や役作りをしていきました。今回は道綱がどういう人間になってどのように変わっていくのかという事も含めて、僕自身も役を作りながら肉付けして道綱の中で成長していけたらと思っています。あれから15年近く経ち自分も若手ではなくなりましたが、その中でもワクワクメラメラしたものは忘れずに取り組んでいきたいと思います。あの頃の小早川秀秋と似ている部分が役柄的にあるんですが、これまでの時代劇での経験を生かしながらまた違った人間臭さみたいなものを盛り込めたらと思います」

 約1000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみにも言及。

「まだ衣装合わせでしか袖を通しておりませんが、衣装やメイクも楽しみですし、小道具やセットなどこれからどのような物と出会えるのか楽しみです。この時代の作品をやったことがないので、所作など含めさまざまな時代背景を勉強しながら取り組んでいきたいです」

 古都京都の印象や思い出も紹介。

「京都は撮影でも昔からよくお世話になっているので交友関係もとても広がりました。京都の方々と飲食店やお買い物など、たくさんの場所に行きましたので自分の中ではホームのような感覚です。そんな大好きな京都が舞台の作品に関わらせていただいて光栄です」

 作品は平安中期に、のちに世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く。武家台頭の時代の前にきらびやかな平安貴族の世界と懸命に生きて書いて愛した女性の一生の物語。紫式部を吉高由里子が演じ、藤原道長を柄本佑が演じる。脚本は大石静さんが担当する。

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