【光る君へ】信川清順、『どうする家康』遊女役に続く大河 「唄も踊りもないこと祈ります」
NHKは25日、来年の大河ドラマ『光る君へ』の新たな出演者を発表し、信川清順が惟規の乳母・いとを演じるとした。いとは、紫式部(まひろ)の弟・惟規の乳母。惟規を溺愛し、行く末に気をもみながら仕えている。まひろの姫らしくない振る舞いには、やきもきすることもあるという人物。
NHKが来年の大河ドラマの新たな出演者を発表
NHKは25日、来年の大河ドラマ『光る君へ』の新たな出演者を発表し、信川清順が惟規の乳母・いとを演じるとした。いとは、紫式部(まひろ)の弟・惟規の乳母。惟規を溺愛し、行く末に気をもみながら仕えている。まひろの姫らしくない振る舞いには、やきもきすることもあるという人物。
信川は演じる人物の印象と意気込みについて「紫式部の弟・惟規様の乳母いとを演じさせていただきます。姫様、若様が本当にかわいくて、かわいくて、成長し裳を着けられたシーンでは色鮮やかな衣裳に身を包むまひろ様が綺麗で、ドラマをご覧になった皆さんも絶対着たくなるぞ、と心躍りました。乳母として我が子同然に、しっかり者の姫様、頼りない若様の行く末を温かく見守っていければと思います」とコメント。
大河ドラマ出演歴・思い出などについては「遊女の役で『どうする家康』27話に1シーン出演させていただきました。唄と踊りに苦戦して、そのとき指導していただいた先生方に今回の本読みのときにニヤリとされたので、今回は唄も踊りもないことを祈ります。乳母にはきっとありません。田舎の遊び女から惟規様の乳母にしていただきありがとうございます(笑)」と語った。
約1000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみもコメント。
「まひろ様をはじめ女性の着物の鮮やかさ、そして男性の着物の凛々しさに心をわしづかみされます。惟規様の着物姿が本当にかわいいので見ていただきたいです。乳母目線です。身長ほどあるのではないかという女性の垂髪。黒髪ロングがこの時代の美人の条件ということで、この時代でもカツラやウィッグを付け足していたとのことで、びっくりです。豊かでない生活の中でも藤原為時様のお屋敷には水が流れていたり、装飾の一つ一つに風情が伺えたりするのも平安時代の胸キュンポイントではないでしょうか。およそ1000年前、美意識が高かったこの平安時代に、男性とは別のアプローチで女性も頭角を現し、紫式部という才人が現代にも伝わる『源氏物語』を書いたことに衝撃と感動があふれます」
古都京都の印象や思い出も紹介した。
「桜の時期に毎年京都に行くのですが、どこを切り取っても、うっとりしてしまう風景が広がっています。京都には大好きな建物がいくつかあるのですが、その中の1つ、宇治にある平等院鳳凰堂は平安時代に建てられて1000年の歴史をみてきた建造物。10円玉でも有名ですが、撮影前には思いを込めて10円玉を見てから出かけております」
作品は平安中期に、のちに世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く。武家台頭の時代の前にきらびやかな平安貴族の世界と懸命に生きて書いて愛した女性の一生の物語。紫式部を吉高由里子が演じ、藤原道長を柄本佑が演じる。脚本は大石静さんが担当する。