作家・森村誠一さんが90歳で死去 『人間の証明』がベストセラー、映画も大ヒット

ベストセラーとなった『人間の証明』などで知られる作家の森村誠一(もりむら・せいいち)さんが24日、亡くなったことが「森村誠一公式サイト」で発表された。90歳だった。

作家・森村誠一さんが死去(写真はイメージ)【写真:写真AC】
作家・森村誠一さんが死去(写真はイメージ)【写真:写真AC】

公式サイトで発表

 ベストセラーとなった『人間の証明』などで知られる作家の森村誠一(もりむら・せいいち)さんが24日、亡くなったことが「森村誠一公式サイト」で発表された。90歳だった。

「7月24日、森村誠一が逝去いたしました。生前の故人の遺志を尊重し葬儀告別式は近親者のみで執り行うことになりました。誠に勝手ではございますが、故人の遺志により、御香典・ご供花などのお気遣いはご遠慮させていただきます。ここに故人が生前賜りましたご厚情を深く感謝し謹んでご通知申し上げます」

 森村さんは1933年、埼玉・熊谷市生まれ。青山学院大を卒業後、10年に及ぶホテル勤務を経て、作家活動に入った。

 69年に『高層の死角」で江戸川乱歩賞。73年に『腐蝕(ふしょく)の構造』で日本推理作家協会賞を受賞し、76年に刊行した代表作『人間の証明』は77年に映画化されて大ヒット。同書もベストセラーになり、メディアミックス成功の先駆けになった。

 その後、『青春の証明』『野性の証明』と『証明3部作』の刊行が続いた。旧日本軍が中国で行ってきた人体実験について告発した81年のノンフィクション『悪魔の飽食』は大反響となり、テレビ朝日系とTBS系で放送された『棟居刑事シリーズ』など、多くの作品がドラマ化された。

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