モモコグミカンパニー、BiSH入りのきっかけは新宿の紀伊国屋書店「ここならいけそうだと」
元BiSHのモモコグミカンパニーが21日、都内で行われた「小説第2作『悪魔のコーラス』の刊行記念イベント」に出席。印象に残っている書店での思い出を語った。
2作目の小説刊行記念イベント「本屋に自分の生み出したものが並ぶのは夢のまた夢だった」
元BiSHのモモコグミカンパニーが21日、都内で行われた「小説第2作『悪魔のコーラス』の刊行記念イベント」に出席。印象に残っている書店での思い出を語った。
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小説家デビュー作である『御伽の国のみくる』執筆時から同作品のことを考えていたとのことで、本格的な執筆は昨年の9月頃からスタート。「BiSHは去年、紅白に出なかったので、年末年始に時間がバッとできて。狙い目だと思ったので、年末年始は何日も四六時中書いていました」と振り返った。
今回はiPadを使って執筆したそうで「使い方がよくわかっていなくて、最初は変なボタンを押して5000文字が一気に消えたことが2回くらいありました」と苦い思い出を紹介。今後もiPadを使用し続けるのかという質問には「iPadとは仲良くなれたので(笑)、継続していきたいと思います。あと、OneDriveを覚えたので、それを味方につけています」と答えた。
同イベントの内容にちなみ、書店への思い入れを聞かれると「本屋に自分の生み出したものが並ぶのは、夢のまた夢なところがありました。エッセイを出した時は、タレント本に置かれることが多くて。でも、自分はタレント本って思っていなくて。『次は絶対文芸の場所に置いてもらうんだ』って悔しさが、次の創作につながったところはあるので、書店のコーナーに関しては自分を鼓舞するものです」と述べた。
さらに、本屋にまつわる思い出を「新宿の紀伊国屋書店さんは、BiSHのオーディション雑誌を見つけた場所だったんです。ふらっと本屋に入って、その時だけオーディション雑誌を見たらBiSHを見つけて『ここなら集団面接いけそうだ。聞いたことないし』と思って(笑)。それが引き金で今の自分があるので、そういう思い出はあります」と回顧した。
また、ワタナベエンターテインメントに移籍したことで、環境が一変したのではと尋ねられると「BiSHの時の方がジャンルレスで、性に合わないこともやっていたので、そんなことはないですね。これからはワタナベエンターテインメントに所属させてもらう身として『自分をしっかりもっていないといけない』と、以前より感じています」と返答した。
最後に、次回作への展望について「窪美澄さんから『この作者には書きたいことがたくさんあるんだ』って言葉をもらったんですけど、その通りで。書きたいことが尽きていないです。私にとって、書いて本を出すのが生き延びる手段でもあるので、これからも書きたい物を書こうって思います」と、推薦文を寄よせてもらった窪美澄氏の言葉を交えて語った。
同作品は、中学2年生の主人公・原田透花が転入した由緒あるミッション系学園「小鳥遊自由学園中等部」を舞台に描かれる長編小説。誰もが経験する年齢特有の感情や生徒同士の微妙な人間関係が生々しく活写され、息をもつかせぬ不穏な展開に寒気が立つ、戦慄と感動の学園サスペンスとなっている。カバーイラストは漫画家・宮崎夏次系氏による描き下ろしで、カバーデザインはクリエイティブチーム・BALCOLONY.が担当した。