俳優の中村倫也が主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ『ハヤブサ消防団』（木曜午後9時）の第2話が、20日に放送された。今回は、中村演じる主人公・三馬太郎が所属する地元消防団メンバー・宮原郁夫（橋本じゅん）と山原賢作（生瀬勝久）の“ももちゃんバトル”が話題となった。

　同作は、『半沢直樹』『下町ロケット』シリーズなどで知られる人気作家・池井戸潤氏の最新同名小説（集英社）が原作。ミステリー作家・三馬（中村）が、亡き父の故郷・山間部の“ハヤブサ地区”に移住し地元の消防団に入ったことから、怪事件や巨大な陰謀に巻き込まれていく。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　5年前にミステリー作家の登竜門・“明智小五郎賞”を受賞したもののスランプ気味な三馬は、亡き父の故郷・ハヤブサ地区で暮らし始めた。さらに、宮原（橋本）、山原（生瀬）、藤本勘介（満島真之介）、森野洋輔（梶原善）、徳田省吾（岡部たかし）らハヤブサ地区の男たちに誘われ、地元消防団に所属することに。分団長の宮原と部長の山原は意見がぶつかることが多く、頻繁に言い合いをしていた。ある夜、居酒屋で消防団が集まっている中、再び2人のけんかが始まってしまった。過去に何かあったのではないかと疑う三馬に、徳田や森野は2人の因縁について語り出す。

　徳田によると、宮原と山原は“ハヤブサの山口百恵”と呼ばれた同学年の美女・“ももちゃん”に恋していたという。さらに森田は、当時まだ親友だった2人が「絶対に告白しない」と決めていたことを明かした。しかし修学旅行を控え、山原がバスの座席のくじ引きをズルし、ももちゃんの隣の席をゲット。それに怒った宮原がももちゃんに告白したという。この出来事は土手での決闘にまで発展。以降2人は犬猿の仲になってしまった。

　三馬が「そんなことで40年以上も……」と呆れていると、「あんたぁっ！　まだ飲んどんのっ？」と鬼の形相をした女性が怒りながら居酒屋に入って来た。その女性は宮原の妻で、まくしたてる妻に宮原は「あ……おかあちゃん……」と声が小さくなる。宮原の襟首をつかみ大声ですごみをきかせる女性こそ、ももちゃんだった。森田は宮原とももちゃんを見つめ、「結ばれてよかったかどうかは、ノーコメントや」とつぶやいた。

　このシーンにSNS上では、「この2人恋敵だったのか！」と驚きの声が。また「分団長と賢作さんとももちゃん、今も昔も面白すぎ」「ももさんが最強」「郁夫さん、ももちゃんと結婚できてよかったね」「田舎町限定の“〇〇の山口百恵”の話すごい好きだわ……」と反応が見られた。

　さらに宮原と山原の学生時代の回想や決闘シーンは、学生役ではなく橋本と生瀬がそのまま学ランを着て再現している。視聴者からは、「ももちゃんをめぐる争い、再現シーン俳優さんそのままでわろたw」「あえてのまんまの姿で学生時代シーン撮ってるの最高」「回想シーンで若い俳優さん使わないのも主人公が脳内でイメージした感あって演出も面白い」と反響があった。