小室哲哉、亡き坂本龍一さんの影響を告白「教授、ちょっと困っちゃうんだけど(笑)」
作曲家で音楽プロデューサーの小室哲哉が20日、都内で行われた曹亜鋼(そう・あこう)アートセンター「日本最大の水墨画」制作発表会のスペシャルゲストとして出席した。今年3月28日に71歳で亡くなった作曲家で音楽プロデューサーの坂本龍一さんの影響について語った。
「憧れる、うらやましいという気持ちはいつまでも持ってないとつくれない」と持論
作曲家で音楽プロデューサーの小室哲哉が20日、都内で行われた曹亜鋼(そう・あこう)アートセンター「日本最大の水墨画」制作発表会のスペシャルゲストとして出席した。今年3月28日に71歳で亡くなった作曲家で音楽プロデューサーの坂本龍一さんの影響について語った。
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この日、小室は創作活動のインスピレーションを得るプロセスに言及。「坂本龍一さんが亡くなられてから、4か月が経つ」と切り出し、「どこか、僕の中では日本人の音楽家としても誇りだったんですね。『こういう音楽家もいるんだよ』と。時代もまあまあ、そこそこ近いところにいた。その前は冨田勲さんという人がいて。その人も坂本龍一さんとは10年も違わない。いまだに、発想とか何か考えるとき、作るときに、どうしてもまだいまだに(脳裡などに坂本が)浮かんできちゃう。なので『教授、ちょっと困っちゃうんだけど(笑)』となる」と明かした。
続けて「まぁ、新しいことを考えていかないといけない。僕、今まで大きく影響を受けてきたつもりはないですけど、そういうことはあったりする」と言い、創作の原動力について「憧れる、うらやましいという気持ちはいつまでも持ってないとつくれない。皆が『いいですね!』『すばらしいです!』と言ってもらえるために作っている。その言葉が聞きたくて作っている」と語った。
小室は、TM NETWORKのメンバーとして84年に『金曜日のライオン』でデビュー。87年に『Self Control』『Get Wild』などの大ヒットでブレイク。メジャー・デビュー10年目となる1994年に活動終了を宣言。音楽プロデューサーとして安室奈美恵や篠原涼子、華原朋美の楽曲を手がけ、自身は音楽ユニット『globe』の一員として活動。90年代の音楽シーンを席巻した。99年にTM NETWORKとして再始動。2014年には7年ぶりにツアーを開催。今年6月14日にTM NETWORKの最新楽曲『DEVOTION』をリリースした。
曹亜鋼氏は、中国で著名な水墨画家。水墨画は日本の技術と中国の技法の融合により、独自技法で描き上げ、絵画のような作風が特徴。現在は福岡を拠点に活動しており、今後はこの銀座のギャラリーを東京における活動拠点として、国内外の芸術家との交流も視野に入れた活動や展覧会なども行う予定。