「違法薬物問題は芸能界だけの問題ではない」日本音楽事業者協会が薬物の恐ろしさ訴える動画を公開
一般社団法人日本音楽事業者協会が19日、違法薬物の恐ろしさを訴える違法薬物撲滅動画『~違法薬物撲滅動画~絶対零度のオアシス』の完成披露会見を都内で開催。「夏休みに入る前の学生や若者たちにぜひ見てもらいたい」と呼びかけた。
「夏休みに入る前の学生や若者たちにぜひ見てもらいたい」と呼びかけ
一般社団法人日本音楽事業者協会が19日、違法薬物の恐ろしさを訴える違法薬物撲滅動画『~違法薬物撲滅動画~絶対零度のオアシス』の完成披露会見を都内で開催。「夏休みに入る前の学生や若者たちにぜひ見てもらいたい」と呼びかけた。
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今月6日、俳優・永山絢斗被告(34)が大麻取締法違反の罪で東京地検に起訴されるなど、芸能人やアーティストによる薬物問題が後を絶たない。国内の大手芸能プロダクションが多数加盟する同協会では社会に与える影響を鑑み、2009年に『違法薬物対策本部』を設立し、これまでセミナーなどを通じて加盟団体や関係者に対し啓蒙活動を行ってきた。同協会専務理事の中井秀範氏は「違法薬物問題は芸能界だけではなく社会全体として考えるべき問題であるため、YouTubeを通じて1人でも多くの方に違法薬物の怖さを知っていただきたく動画を制作した」と今回初めて一般層への訴求を行った理由について説明した。
この日の発表には違法薬物撲滅動画の脚本を担当したノンフィクション作家の石井光太氏、監督の田中慎太郎氏、監修を務めた鈴木賢司氏(前厚生労働省・東北厚生局麻薬取締部部長)、出演俳優が登壇。
石井氏は「こういった作品は最後に更正するというハッピーエンドで終わるものが多いが、実際の現場は大きな悲劇ばかり。今作はフィクションだが、個々の小さな物語はこれまでの取材経験を踏まえ、ノンフィクションで描いた。どれだけ怖いものなのか知っていただきたい」と語った。
田中監督は「薬物は若い人たちがこれから頑張っていくための邪魔になるもの、それを撲滅するための作品です」と訴えた。
鈴木氏は「例年、薬物で検挙される人数は日本国内でざっと1万3000人いると言われており、単純に割ると1時間に1.5人が検挙されていることになります。また昨今は若者の大麻による検挙が増えており、大麻汚染が危惧されています。本作品は違法薬物問題は決して芸能界だけの問題ではないという昨今の実態を非常に良く分析しています」と感想を述べた。
制作された3本の動画について石井氏は「それそれテーマがあり、エピソード1『夜の街の飢餓』はどれだけドラッグが社会に蔓延していてどれだけ簡単に薬物の渦に飲み込まれてしまうのかを描き、エピソード2『逮捕の連鎖』は、逮捕されたらどうなるのか、そこからどんな地獄が待っているのかに焦点を当て、エピソード3『なれの果て』は、当事者だけでなく周りにどんな影響を与えてしまうのかというテーマで描きました」と説明。動画を通じて違法薬物がいかに危険なものであるか分かってほしいと訴えた。
最後に「甘い誘いに乗らないためには?」という記者からの質問に登壇した出演者が答えた。
佐久間あゆみ(エピソード1 和田詩役)
「『今の子はチューハイと同じ感覚でやってるよ』という台詞があったんですが、そういう感覚を捨てることが大事。お酒やタバコとは違うし、体に摂取するものではないと理解することが大事です」
鈴原ゆりあ(エピソード1 柳瀬未来役)
「孤独な時に心が揺れてしまうと思います。もし誘惑に出会ってしまったら友達、家族、仕事の人など自分の周りの人を頭の中で思い浮かべて『自分だけの人生じゃないんだよ』と思うことが大切だと思います」
堀源起(エピソード2 井原遼平役)
「1人で抱え込まないで『逃げてもいいんだよ』と言いたいです。もちろん1人で乗り越えなくてはいけないこともありますけど、誰かに甘えて『助けて』って言うことも大切。自分にとって大切な人は誰なのかとか信じて良い人といけない人といった人を見る目を養うことも大切だと思います」
白上心望(エピソード3 永井風華役)
「心のすき間があった時にフラっと流されてしまうのかなと感じました。心を閉ざさないように人と人との関わりを大事にして、流されない強い意志を持つことが大切だと感じました」
田中柊羽(エピソード3 川口海斗役)
「どうなってしまうのかという想像力も大事ですが、やってしまった人を受け入れてあげる環境を作ってあげることも大事だと感じました」
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『~違法薬物撲滅動画~絶対零度のオアシス』:https://www.jame.or.jp/stopdrug/