中川大輔、若村麻由美は「自分の母親と近い」 初共演で息子役「一瞬で親子の空気感」

俳優の中川大輔(25)が、若村麻由美が主演を務めるフジテレビ系ドラマ『この素晴らしき世界』(20日スタート、木曜午後10時)に出演。普段は主婦でひょんなことから大女優に成りすまして二重生活を送る主人公・浜岡妙子と、その夫である陽一(マキタスポーツ)の1人息子で、社会人1年目ながら会社に出社することができない浜岡あきらを演じる。囲み取材に応じ、“なりすましコメディー”作品として注目される本作への思い、撮影エピソードを語った。

ドラマ『この素晴らしき世界』に出演する中川大輔【写真:(C)フジテレビ】
ドラマ『この素晴らしき世界』に出演する中川大輔【写真:(C)フジテレビ】

若村麻由美主演ドラマ『この素晴らしき世界』に浜岡あきら役で出演

 俳優の中川大輔(25)が、若村麻由美が主演を務めるフジテレビ系ドラマ『この素晴らしき世界』(20日スタート、木曜午後10時)に出演。普段は主婦でひょんなことから大女優に成りすまして二重生活を送る主人公・浜岡妙子と、その夫である陽一(マキタスポーツ)の1人息子で、社会人1年目ながら会社に出社することができない浜岡あきらを演じる。囲み取材に応じ、“なりすましコメディー”作品として注目される本作への思い、撮影エピソードを語った。

――クランクインして1か月半ほどがたちましたが、浜岡あきらをどんな役と捉えて演じていますか。

「今日も家族3人のシーンを撮影したのですが、食事をした後にお皿を片づけないし、お父さんには『あー』『ん-』としか返事をしない。妙子さん、陽一さんの前だと、甘やかされて育った1人息子という感じですね。蛍さん(永瀬莉子が演じる蒼井蛍)と話しているとき、中盤以降は、頼りがいのある人なのかなと思っているので、成長の様子を軸に演じていけたらいいなと思っています」

――どんなキャラクターなのでしょうか。

「このドラマのテーマでもあると思うのですが、繊細な人過ぎて、正義感があるが故に、この雑多な世界が生きにくい人ですね。そこは妙子さんから引き継いだ正義感があるのだと思っています」

――初めて共演した若村さんと家族を演じていかがでしたか。

「最初に本読みであいさつしてくれたときから若村さんは、一瞬で母親に見えたというか。個人的に自分の母親と近い空気感がありました。そのおかげで、一瞬で親子の空気感を作れました」

――マキタスポーツさんとも初共演です。

「陽一さんはダメな父親なんですが、マキタさんは本当にダメな父親としていてくれます。本当に役作り不要というか(笑)。若村さんもマキタさんも一瞬で親子の空気感になれました。自分の父親、母親に対するリアルな関係値というか、相性がいいと思います。現場では、マキタさんが冗談を言って、若村さんと僕が笑っている感じですね。役の家族より仲がいいかもしれません(笑)」

――役作りで苦労したことはありましたか。

「あきらくん自身も自分に近くて、柔らかくて頼りない感じというのは、自分の素のままでやったら出るのかなと思いつつ演じています。会社に出社できていないという部分は想像するのが必要で、自分に置き換えるとなんだろう? ドラマの現場をさぼっているのと同じか。だったらヤバい。いろんなことにビビっていそうというのは自分に置き換えて考えました。恋愛のこと、蛍さんとの関係も、うぶな部分があるので、そういう部分を想像しながら演じましたね」

――全話の台本が完成している状態での撮影と聞きました。全話いっぺんに撮影が進んでいくことは大変ではありませんでしたか。

「連ドラは基本的に、全話分台本ができていることはないので、逆算してお芝居できるのは完成度が高いものになっているのではないかと思います。ひとつの場所で流れで撮影していくのは、僕はやりやすいと感じました。直前の感情がそのまま、次のシーンで生きてきたりするので。手探りな部分がないというか。今までやったドラマだと、裏切り者だと知らずに、自分も台本を持って『裏切り者だったのか!』と知ることがあったりしたので(笑)」

――あきらの変化も分かったうえで演じています。

「生きづらい性格なんですが、妙子さんや蛍さんから影響を受けて、少しずつ自分の正しいと思えることができるようになる。最初がだらしない分、全話通して成長がある役だと思います」

――蛍と出会ったことで変わっていく部分とは。

「蛍と出会って、一緒に仕事をしていくうちに事件が発生するのですが、その事件をきっかけに、あきらくんが大人になったというか、蛍さんを守らなければならない状況になり、そこであきらくんも成長したと感じました。一話一話、少しずつ成長していき、蛍との関係も変わっていくというのを、グラデーションを付けて演じています」

――完全オリジナルストーリーということで、最初に脚本を読んでどんなことを感じましたか。

「オリジナルストーリーだから脚本家さんが伝えたいことがあり、それを形にしていった台本なので、他で読んだことがない台本という印象でした。テーマやメッセージがあるドラマで、テイストとしては笑えるコメディーになっているのですが、笑えるけど、ふとした瞬間に気づかされるものがある。メッセージが伝わってくる脚本だと思いました」

――『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』に続いて、2クール連続でフジドラマに出演となりました。今作のオファーがあった際の心境は。

「木曜劇場って、すげえなと思いました(笑)。すてきな作品が多いイメージがあるので、出演できて光栄ですし、周りのキャストの方々が実力者ぞろいで、その中で濃厚なお芝居体験ができるというのは役者としてもぜいたくで気合いが入りました」

――今作で新たに刺激を受けたことはありましたか。

「『合理的にあり得ない』は、自分とは遠いキャラクター、明るくて派手な役で、キャラクターを作って入っていく感じでした。今回は等身大の人に感じたので、中川大輔みの強い役に、ほぼそのままにできたら。それが作品のためになると思ったので、そのままいようと思っています。ここまで自分のままできる役はなかったので、そこは挑戦ですね。僕を知っている人が見たら『まんまじゃん』って言われると思います(笑)」

――印象に残っているシーンを教えてください。

「最初の方では、家族3人のシーンは、リアルな空気が描かれていると思うので、浜岡家のシーンは見てほしいです。後半は、蛍さんとの関係が急速に進んで行き、仲が縮まるシーンがある。コインランドリーでのシーンなんですが、演じた後、監督やプロデューサーが褒めてくれて、やっている僕もキュンとしたというか、ドキッとしたシーンなので、ぜひ見てほしいですね」

――今作の主人公は女優と主婦と二重生活を送りますが、もし中川さんが二重生活をするとしたら、どんなことをしたいですか。

「台本を読む機会が多いので、台本を書いてみたいなと思うことがあります。脚本家ができたら楽しそうだなと思います。漫画を描いていた時期もあったので、ストーリーを描いてみたいというのはあるかもしれません。漫画って、この世で一番、両立ができない職業だと思うんですが、イラストとかでしたら機会があれば描けたらいいですね」

□中川大輔(なかがわ・だいすけ)1998年1月5日、東京都生まれ。2016年、第31回メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリを受賞。17年にテレビドラマ『東京タラレバ娘』で俳優活動をスタートさせ、19年には特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』に迅 / 仮面ライダー迅役で出演し注目を浴びた。

次のページへ (2/2) 【写真】若村麻由美&マキタスポーツが両親役…中川大輔との3ショット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください