【VIVANT】「すべてのスケールがデカすぎる」と視聴者絶賛、一方で日本ロケでは実現できない理由とは

俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時、初回108分拡大)が16日夜に放送された。主演の堺をはじめ、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、二宮和也らが共演するなど日曜劇場史上、「最も豪華なキャスティング」として話題となっている。『半沢直樹』など数々の大ヒット作を手がけた同局の福澤克雄氏が原作と監督を務めていることでも注目されている。

モンゴルロケを敢行した『VIVANT』の第1話場面カット【写真:(C)TBS】
モンゴルロケを敢行した『VIVANT』の第1話場面カット【写真:(C)TBS】

TBSがうれしい報告「モンゴルロケの様子は最終話まで満載で続いていきます」 世界水準目指す

 俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時、初回108分拡大)が16日夜に放送された。主演の堺をはじめ、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、二宮和也らが共演するなど日曜劇場史上、「最も豪華なキャスティング」として話題となっている。『半沢直樹』など数々の大ヒット作を手がけた同局の福澤克雄氏が原作と監督を務めていることでも注目されている。

 同局によると、ドラマはモンゴルで2か月半に及ぶロケを敢行中。首都・ウランバートルや近郊の街、チンギスハーン国際空港を皮切りに、北はロシアに近い第3の都市・ダルハンから、南は雄大なゴビ砂漠まで、約1000キロを縦断して撮影。砂漠では灼熱(しゃくねつ)の太陽や砂嵐、1日の気温差が30度にも迫るという過酷な環境で、電気やガス、水までもが制限されたゲルでの宿泊、住所のないロケ地を目指して道なき道を数時間走行、日没を迎えると満天の星だけが頼りという大自然の中での撮影はまさに冒険の連続という。国籍や言語の壁を越えて約250人の俳優、スタッフ、さらには総数3000頭以上の馬やラクダ、ヤギ、羊といった動物たちも加わって“チーム一丸”となり、大迫力の映像を作り上げることができた。

 日本のドラマとしては久々にスケールの大きな海外ロケで、目の覚めるような迫力の映像に目を奪われる。ネットでは「予算の少ない現代の日本ドラマでわざわざ海外ロケしてまでこんな阿呆みたいに金かけて阿呆みたいな絵面を見せてくれると思ってなくて感動」「すごい作品だな。そうそうたるキャストに加え、ロケ地もモンゴルとか、金かかってんなぁ」「ストーリー、キャスト、ロケ地、とにかくすべてのスケールがデカすぎる」「キャストだけでめちゃくちゃ予算使ってそうなのに海外ロケでも予算を湯水のように使ってて凄かった」など驚きの声が続々と上がっている。

 確かに、警察車両のカーチェイスや爆破、壮絶な銃撃戦はかつての『西部警察』のようなド派手さがあり、車両で渋滞している道路をキャストが馬で駆け抜けるシーンは日本のドラマではお目にかかれない斬新さがあった。

『VIVANT』の第1話が迫力に満ちていた理由について放送ライターがこう指摘する。

「日本のドラマや映画の場合、カーチェイスなど危険な撮影はほとんど許可されません。地元商店街や行政が難色を示し道路使用許可がなかなか下りないという事情があるからです。2013年公開の映画『藁の楯 わらのたて』の新幹線シーンは台湾の新幹線で撮影されていたり、作家の石原慎太郎氏が東京都知事在任中だった2000年に東京国際映画祭で『銀座でカーチェイスを!』と発言したことでも分かるように日本では安全保障上の問題から撮影時に警察や自治体などの許可を得ることが難しいとされています。

 日本のドラマがあっさりしているのはドラマ作品に対する関係者の理解や協力が得られないところが大きな理由とも言えます。『VIVANT』の第1話で猛烈なカーチェイスやカークラッシュ、銃撃戦が次から次へと登場したのは、国際的な俳優と映画撮影の誘致に積極的なモンゴルだからできたわけで、日本のドラマ制作陣のうっぷん解消といった面もあったのではないでしょうか」。

 同局では「モンゴルロケの様子は最終話まで満載で続いていきます」と“予告”。制作幹部は同ドラマのスケール観について「世界水準を目指す」と意欲を見せている。第2話以降も壮大な映像が期待できそうだ。

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