安藤優子、“報道の自由”に警鐘「ジャーナリズムは正義の味方じゃない」 誹謗中傷の報じ方に持論
ジャーナリストの安藤優子さんが16日放送のフジテレビ系ワイドショー番組『ワイドナショー』(日曜午前10時)にゲスト出演。12日にタレントのryuchellさん(りゅうちぇる、本名・比嘉龍二=ひが・りゅうじ)が死去したことを受け、報道のあり方について私見を述べた。
フジテレビ系ワイドショー番組『ワイドナショー』に出演
ジャーナリストの安藤優子さんが16日放送のフジテレビ系ワイドショー番組『ワイドナショー』(日曜午前10時)にゲスト出演。12日にタレントのryuchellさん(りゅうちぇる、本名・比嘉龍二=ひが・りゅうじ)が死去したことを受け、報道のあり方について私見を述べた。
番組では、SNSなどでryuchellさんを誹謗中傷していた人が相次いでコメントやアカウントを削除している話題を取り上げた。
安藤さんは「直接的な原因がわからないということなんですけど、言葉の持つ力というのは残るんですよ。もし、誹謗中傷を気に病んでいたのなら、言葉を発するときの責任が重いってことを、わたしたちが繰り返し伝えていかなければと思う。言葉は軽くないんですよ」と提言した。
さらに、報道のあり方についても持論を展開。「報道の自由にも関わると思いますが、取材をするか、しないかというのは常に私たちが抱えているジレンマ。被害者の取材はする、だけれども加害者については匿名で報じたり、アンバランスが生じたりもする。軽い問題ではなくて、取材しなければいいだろうという問題でもないと思う。取材をしないっていう行為は、私たちにしてみれば取材をすることが仕事なので、取材をしないという決断をする時は仕事をしないということに等しいときもある」としたうえで、「ジャーナリズムは正義の味方じゃない。イエローだったりする。正義の味方を振りかざすような勘違いしている行動はしない方がいいと思います」と警鐘を鳴らした。