ブラジルメディアが「岩手のミステリー」と着目…コロナ感染者ゼロの岩手県を特集
日本の47都道府県で唯一、新型コロナウイルス感染者が確認されていない岩手県。コロナ禍に悩まされている海外のメディアも感染者ゼロの「岩手のミステリー」に注目している。
英公共放送「BBC」ブラジル版が特集記事で分析
日本の47都道府県で唯一、新型コロナウイルス感染者が確認されていない岩手県。コロナ禍に悩まされている海外のメディアも感染者ゼロの「岩手のミステリー」に注目している。
「日本で唯一、感染者のいない県のミステリー」と特集したのは、英公共放送「BBC」ブラジル版だった。
感染者が世界4位となる23万人を突破するなど、コロナ禍が進む南米の大国で、“岩手の奇跡”は注目の的だ。
特集では、日本全体におけるコロナ検査の件数の少なさを指摘。岩手県に関しても、「テスト件数が少ない」とし、500件以上ですべて陰性というデータも明らかにしながら、岩手県のコロナ対策担当者のコメントを紹介した。
担当者は「テストが少ないのは症状が出ている人の数が少ないから。必要に応じてテスト数を増やしていく方針」とし、「感染者ゼロは、われわれの予防策が完璧な努力で実行されていることが理由」であると説明した、と報じている。
記事では、「県民も手助けをしている。行政の指導を遵守している」と評価。さらには初期対応の素早さも一因とする声も紹介している。
米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」がこのほど、「100万人以上の人口を誇る1つの県が無傷だ」と岩手県の現状を特集したばかり。全世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの予防について、“完封”を続ける岩手県に世界の耳目を集めている。