松本潤が主演を務め、徳川家康を演じるNHKの大河ドラマ『どうする家康』（日曜午後8時）。前回の放送で家康は妻子を亡くす展開が描かれたが、9日放送の第26回では、信長（岡田准一）への恨みを表に出さず、信長を接待する姿が描かれた。信長のために家康が自ら踊るなど、家臣の不信を招きかねないほど徹底した接待と従順ぶり。しかし、終盤には思いがけない家康の真意が飛び出した。ネットでは家康の踊りに「泣ける」という声であふれた。中には家康を演じる松本の踊りに「キレがある」と絶賛する声も目立った。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　第26回では、武田信玄の後継者と言われた武田四郎勝頼（眞栄田郷敦）が、織田と徳川の軍勢を相手に戦い、最後はわずか40人ほどの家臣を連れ、敵の軍勢を相手に「我こそは武田四郎勝頼である」とさけんで戦い、勇ましい最期を遂げた。

　ネットでは「かっこいい死にざま」「立派な最後だった」「カッコ良すぎる」「最高にかっこいい最期」「本当にあっぱれ」という声があふれた。

　一方、家康は安土へ戻る道中の信長を接待し、とことん従順に付き従う様子が描かれた。接待の席では家康が信長の前で宴会芸「えびすくい」を自ら踊って披露する場面もあった。於愛（広瀬アリス）や茶屋四郎次郎（中村勘九郎）も加わって富士遊覧の饗応も行われた。そんな家康を理解できず、忠勝（山田裕貴）ら家臣の一部が不満を持つ展開も。だが、第26回の終盤、家康の真意が明かされた。家康は家臣を前に「信長を殺す」「わしは天下を取る」と明かしたのだ。字幕では「本能寺の変のまであと46日」とあった。

　ネットでは家康のえびすくいに「殿 自らのえびすくいは泣けた」「泣きそうになる」「こんなに悲しいえびすくいは初めて」「なんて切ないえびすくい」「胸が締めつけられた」と信長のために、妻子を亡くした恨みを感じさせずに家康自ら周囲を笑わせ、楽しませるために踊る姿が切ないとする声であふれた。一方で松本の踊りのうまさに「姿勢が美しい」「キレあった」「見惚れてしまった」「すごかった」と松本を絶賛する声も目立った。

　また、家康が「信長を殺す」「わしは天下を取る」と語ったことに、ネットでは「今なんて言いました」「マジ？」「おー」「いきなりド直球ストレート」と驚く声であふれた。また、「腹黒狸」「ダーク家康」「家康黒幕説か」「家康も本能寺の変起こしそう」「面白くなってきた」「野心秘めた家康がやっと見られる」と今後の盛り上がりを期待する声も目立った。

　一方、ビデオリサーチによると、9日午後8時から放送されたNHK『どうする家康』第26回の関東地区の平均世帯視聴率は10.7％（個人6.6％）だった。