高梨臨、結婚5年目の夫との関係は「とてもいい」 俳優業邁進する35歳の今「この仕事が本当に好き」

今年12月で35歳を迎える俳優・高梨臨。以前、「30代がとても楽しみ」と話していたが、「仕事もプライベートでも30代になってから本当に楽しいです」と目を輝かせる。9月には佐藤隆太、林遣都と共にトリプル主演を務めるU-NEXTドラマ『MALICE』も配信されるなど、充実一途の高梨が現在の思いを語った。

高梨臨が10代後半から続けてきた俳優業について語る【写真:冨田味我】
高梨臨が10代後半から続けてきた俳優業について語る【写真:冨田味我】

9月配信、U-NEXTドラマ『MALICE』でトリプル主演

 今年12月で35歳を迎える俳優・高梨臨。以前、「30代がとても楽しみ」と話していたが、「仕事もプライベートでも30代になってから本当に楽しいです」と目を輝かせる。9月には佐藤隆太、林遣都と共にトリプル主演を務めるU-NEXTドラマ『MALICE』も配信されるなど、充実一途の高梨が現在の思いを語った。(取材・文=磯部正和)

 10代後半で芸能界デビューした高梨。20代はがむしゃらに仕事に向き合い、壁にぶつかることもあったという。30代になると、「考えても解決できないことは悩んでもしょうがない」と気持ちが切り替わるようになってきた。だが、『MALICE』で悩まされたという。出世のためなら手段を選ばない谷村夏帆の役は、自身とはかけ離れているキャラクターだったからだ。

「自分の中にない感情だったので、やっぱり、どうやって表現したらいいのか、非常に悩みました。でもこの悩みって、格好良く言ってしまうと、クリエイティブ的な部分なので、ちょっと興奮するような感覚なんです。悩むことが楽しいみたいな(笑)。とても充実感がありました。でも私生活ではあまり悩みという悩みを感じることはほとんどなくなっていますね」。

 そこにはパートナーとの関係性も大きく影響しているようだ。2018年1月に高梨は、元サッカー日本代表の槙野智章氏(22年シーズンで現役引退、現解説者)と結婚した。

「今のところの私たちはお互いすごく働きたいタイプの人間です。なかなか一緒に過ごせる時間も少ないのですが、相手が頑張っていると自分も『頑張ろう』と思えるので、とてもいい関係だなと思います。お互いに切磋琢磨(せっさたくま)して頑張ろうと刺激を与えあっている気がします」

 俳優としても役柄の幅が広がっていると感じているという高梨。一つ一つの作品に毎日、一生懸命に向き合えることが、何よりも充実していると感じられるという。一方、「だからこそ……」の思いもある。

デビュー17年は夫の現役生活と同年数「今、『この仕事が本当に好き』と言える」

「本当に仕事もプライベートも、30代になった方が断然楽しくて(笑)。一方で、『そろそろ落ち着いた方がいいのかな』と思うこともあります。30代半ばになったので、5年後どうなっているんだろう……。例えば『子どもはいるのかな』とか。でも、現時点では、俳優業にしても目の前に集中するのが楽しいし、充実しているので、あまり長いスパンで物事を考えられないんです。そこは『1つ課題でもあるのかな』とは思っています」

 思えば、槙野氏の現役生活は17年間だった。高梨にとっても、芸能界に入ってからほぼ同じ年数がたっている。

「長い年月ですよね。ふと振り返れば、私の人生のほぼ半分が芸能生活になっています。でも、本当にここ1~2年、特に俳優の仕事が楽しくなっています。役柄の幅が広がってきているというのはもちろんあると思うのですが、やっぱり、長い年月お芝居の仕事をしてきたことで、少しずつ責任感も出てきました。作品に対する思いみたいなものも、充実感につながっているような気がします。今、『この仕事が本当に好きだ』と言えるようになってきました」

「本当に好き」と胸を張って言える俳優業。それでも、「周囲を『アッ』と言わせるような野望はないのか」と質問すると、明確な答えが返ってきた。

「プロデュース業や監督などをする俳優さんもいますが、役者って台本があって、それをどう肉付けするかというお仕事だと思うんです。悲しいことに、私の中には0からものを生み出す発想があんまりなくて……。作品を面白くするために『こんなアイデアはどうですか』という気持ちはめちゃくちゃあるのですが(笑)。やっぱり、演じることが好きなので、ずっと続けていきたいです」

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