「ここドッグランじゃねんだぞ」 愛犬の散歩中に突然の言いがかり、冷静な対応に称賛の声

愛犬をリードにつないでいつもの散歩中、すれ違いざまに見知らぬ人から「ここドッグランじゃねんだぞ」。不意に言いがかりを付けられたことを報告した飼い主の投稿が反響を呼んでいる。驚きながらも「何がご迷惑でした?」と返答し、事なきを得た今回の出来事。当事者の飼い主に詳細を聞いた。

3歳の柴犬タロンちゃんはかわいらしさ満点だ【写真:タロン(@tarron_marron)さん提供】
3歳の柴犬タロンちゃんはかわいらしさ満点だ【写真:タロン(@tarron_marron)さん提供】

川沿いの広い一本道での出来事

 愛犬をリードにつないでいつもの散歩中、すれ違いざまに見知らぬ人から「ここドッグランじゃねんだぞ」。不意に言いがかりを付けられたことを報告した飼い主の投稿が反響を呼んでいる。驚きながらも「何がご迷惑でした?」と返答し、事なきを得た今回の出来事。当事者の飼い主に詳細を聞いた。

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 3歳の柴犬「タロン」を大事にしている飼い主のタロン(@tarron_marron)さん。今回の“不意打ち”についてこうつづった。

「すれ違いざま、おじさんに ここドッグランじゃねんだぞ、コノヤロウって言われました。ちょっとご機嫌ナナメの日だった飼い主は知ってます。だからリード繋いで隣歩かせてます。何がご迷惑でした? って言い返してしまいました。

 言い返されると思ってなかったおじさんは……う…うるせーって小声で言って去っていきました。八つ当たりに八つ当たりで返せてなんかスッキリしました。とさ」

 投稿は1万3000件以上のいいねを集めており、多くの反響が。「マナーを守っているのに、文句言われる筋合いないですよね」「文句言いたい、ぶつかって因縁付けてどうにかしてやろうって人は残念ながら沢山いますよね」「言い返せる勇気羨ましいです ここ数年、そういう心無い人増えましたよね」「ナイスな返し」などのコメントが寄せられている。

 どういった状況だったのか。

 タロンさんはまず、「今回たくさんの反応をいただきましたが、皆さんのご想像ほどひどい目には遭っておりません」と回答。そのうえで、詳細を教えてくれた。

 場所は、車も通行できる川沿いの広い一本道。「朝夕と散歩の方は割といらっしゃいます。今回は夕方の散歩中のことでした。タロンは落ち着いた穏やかな犬なので、ほえたり、ウロウロするわけでもなく、飼い主と同じペースで横につき、のんびり歩いていました」という。

 相手の男性は60代後半くらい。「すれ違うタイミングで、『ここはドッグランじゃねんだぞ、コノヤロウ』とこちらに向かって言われました。怒鳴ったわけではなく、嫌味を言ってくる感じの口調でした。こちらは遊ばせていたわけでもなく、ただ通っていただけなので、意味が分からず、とっさに『はい?』と反応してしまいました。反応してしまったがゆえに引っ込みがつかず、『知ってますよ。リードも付けて散歩してるだけです。何がご迷惑でした?』とその場で答えました。責め立てるような口調ではありません。ただ単純にお伺いしただけです」。

 そうすると、「相手の方はこちらがそのまま通り過ぎていくと思ったのでしょうが、急に反応があったことに少し驚いた様子で、『うるせー』と言い残して去っていかれました。これが当日のだいたいの流れです」とのことだ。

「基本的には無視をする、というのが一番だと思います」

 ツイッター投稿では「言い返した」という表現を使ったが、「反論してやろう! とか言い負かしてやろう! みたいな気持ちは毛頭なく、申し上げた通り、何を見てそう思ったのかまったく心当たりがないので、聞き返したというほうが正しいかもしれません」と補足。

 広い道の端と端で手の届く距離ではなかったこと、内容は別として相手の口調自体は攻撃的ではなかったことから、「そこまで身の危険みたいなことは感じませんでした」という。そのうえで、「あとは、連れていたのがガッシリ系の柴犬で、不審な動きをする人には敏感に反応する子なので心強さもあったと思いますね」と話す。

 通りすがりに言いがかりを付けられた場合、その場をどう切り抜けるかは難しい問題だ。万が一、愛犬に危害を加えられそうになる不安もあることは確かだ。飼い主としてどう心得ておくべきか。

 まず、「私は子育て中でもあるのですが、犬連れに限らず、子ども連れにもこういった絡み方をしてくる人は割といます。残念ですが珍しくない経験だと思います」。非常に嘆かわしい現状だ。

 そのうえで、「今回私は反応してしまいましたが、相手の反応を待ってさらに強気でくる人もいると思うので、基本的には無視をする、というのが一番だと思います。また、人の粗を探しているような場合もあるので、極力こちらも配慮するのは必要だと思います」と、建設的な意見を示した。

 散歩時のマナーを改めて確認することも大事になりそうだ。タロンさんは「マナーの悪い一部の飼い主のせいで、犬連れを悪く見られてしまうのはやはり悲しいですね。周りに人がいるときはリードは短く持って、犬の動きを制御する、そのときだけは自由にさせない。トイレの始末は必ずする、など最低限のマナーとして守るべきだと思います。犬それぞれの性格もありますから難しい場合もあるとは思いますが、ただかわいがって犬のやりたいようにさせるだけじゃなく、社会性を身につけさせる。その努力をするのも飼い主の義務だと思います」と、冷静に話している。

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