俳優・中田青渚が、田邊彰久教授（要潤）の妻・聡子役で出演するNHKの連続テレビ小説『らんまん』（月～土曜、午前8時）について取材に応じ、朝ドラ初出演の感想や撮影の様子、演じる役への思いなどを語った。物語は神木隆之介が主演を務め、江戸末期に生まれ、激動の時代に草花を愛し、夢に向かって人生をまっすぐに歩んだ植物学者・槙野万太郎（神木）の生涯を描くオリジナル作品。

　まずは夢だった朝ドラ初出演の感想から。

「朝ドラはオーディションを何度か受けたことがあり、いつか出てみたいなという思いがありましたが、『らんまん』に出演できるとは思っていませんでしたのでびっくりしましたし、うれしかったです」

　念願の朝ドラ出演を果たし、今、思う夢をかなえる秘けつは何だろう。

「初心を忘れないことかなと思います」

　憧れていた朝ドラの現場に実際に入った感想も知りたい。

「主演の神木さんが朝から晩までずっと撮影しているので大変そうだなというのが一番印象深いですが、それでも朝からずっと周りを盛り上げ、夜になっても明るくしていたのを見て、これが朝ドラの主人公なんだなと思いました。私も主人公をいつかできるといいなと思います」

　座長としての神木の印象や魅力はどうか。

「たくさんの人に愛されている印象がすごくあります。神木さんの30歳のお誕生日にはメイクさんがメイク室を飾り付けして華やかにしていました。クランクインの時、私は緊張をほぐすような言葉を頂きましたし、さすがだなと思います」

　物語では浜辺美波が演じる万太郎の妻・寿恵子と仲良くなる設定。友だちになろうと話すシーンがある。

「浜辺さんとのシーンは撮影2日目でしたので緊張してあまり話しかけられませんでしたが、寿恵子さんとしても浜辺さんとしてもすごく、どしっとされていて、いるだけで安心感があり、助けられました。聡子も緊張がほぐれていくシーンでしたが、私自身もほぐれていく感じがあったので、そこは聡子とリンクする部分でした」

　ほほ笑ましい女子トークのような印象も。

「女子高生のような気持ちで演じていました（笑）」

　聡子は内気でオドオドしたりするが聡明な設定。自身と似ている点はあるだろうか。

「聡子も言う時は、自分の意見を持っていてちゃんと言うキャラクター。そこは似ているかなと思います」

　今後の聡子の登場シーンの見どころも尋ねてみた。

「聡子は登場してから少しずつ成長していくキャラクターでもあるので聡子の成長をみながら夫婦関係がどうなっていくのかを見届けてもらえたらと思います」

　聡子の成長という言葉が気になる。夫婦関係にどんな変化をもたらすのだろう。

「田邊教授が落ち込んでいる時に聡子が励ますシーンがあります。そこで2人が初めて対等な夫婦になるような場面です。 聡子が初めて田邊教授の手に触れるシーンにも変化を感じられると思います」

　物語上、とても重要な役どころのように感じる。

「台本を読んだ時にこんなに素敵な役を頂いて大丈夫かなと緊張がありましたし、想像以上に重要な役を頂けてびっくりしました」

　万太郎と寿恵子の槙野夫妻と中田の演じる田邊夫妻。憧れる夫婦はどちらか。

「万太郎と寿恵子さんは親友みたいなパートナーであり、夫婦でもあり、みたいないろんな役割を担っています。そこがすごく素敵です」

　最後に視聴者に向けてメッセージも。

「聡子の成長を見守ってもらいたいのと、田邊教授と万太郎の変わっていく関係と寿恵子と聡子の変わらない関係に注目しながら見てほしいです」