ジャニーズ問題・再発防止チームに新加入の斎藤梓准教授 男性の性被害を調査、研究してきた実績
ジャニーズ事務所は1日、ジャニー喜多川前社長の性加害疑惑問題を受けて組織された「外部専門家による再発防止特別チーム」に、1日付で上智大総合人間科学部心理学科の斎藤梓准教授が加わったことを公式サイトで発表した。
今年2月まで、法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会委員
ジャニーズ事務所は1日、ジャニー喜多川前社長の性加害疑惑問題を受けて組織された「外部専門家による再発防止特別チーム」に、1日付で上智大総合人間科学部心理学科の斎藤梓准教授が加わったことを公式サイトで発表した。
斎藤氏は上智大大学院博士後期課程単位取得退学、博士(心理学)で、大学で心理学の教育と研究に携わりながら、臨床心理士、公認心理師として、民間の犯罪被害者支援団体で、殺人や性暴力被害等の犯罪被害者、遺族の精神的ケア、およびトラウマ焦点化認知行動療法に取り組んでいる。今年2月までは、法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会委員を務めていた。
男性の性被害ついての研究、調査にも取り組み、プレジデントオンラインは5月19日、斎藤氏の署名記事を配信。斎藤氏はジャニー氏に疑いのかかるジャニーズJr.への性行為に言及し、「自分が信頼し、敬愛する相手から性暴力を受けた場合、相手を悪く思えなかったり、それが暴力だと思いたくないという被害者もおり、それは自然な反応だ。被害を受けた子どもが、その苦しさを一人で抱えるのではなく、適切な支援につながりサポートを受けられるようにしなくてはならない」などと指摘している。
なお、同チームは6月12日、都内で記者会見。座長を務める元検事総長の林真琴弁護士、精神科医の飛鳥井望氏が出席し、この際も「チームにはもう1人加わることが決まっています」と発表していた。林氏は「私はこういった問題は非常に深刻な問題だなと。それまでのメディア報道で事実が明らかになってからそのように感じていました」とコメント。同チームがジャニーズ事務所から独立した位置付けで、「第三者委員会であると受け取ってもらっても、差し支えないと思います」とも話していた。