近藤誠一新監督、指名した醍醐大は「自分の中で第一希望」 来季のMリーグは「ちょっと荒れそう」
プロ麻雀リーグ・Mリーグの「2023-2024ドラフト会議」が30日に開催され、セガサミーフェニックスの近藤誠一新監督は醍醐大(最高位戦日本プロ麻雀協会)を指名し、独占交渉権を獲得した。ドラフト会議終了後、囲み取材に応じ、指名理由や来季に向けた展望を語った。
セガサミーフェニックスポーズも披露
プロ麻雀リーグ・Mリーグの「2023-2024ドラフト会議」が30日に開催され、セガサミーフェニックスの近藤誠一新監督は醍醐大(最高位戦日本プロ麻雀協会)を指名し、独占交渉権を獲得した。ドラフト会議終了後、囲み取材に応じ、指名理由や来季に向けた展望を語った。
この日が監督としての初仕事だった。「すごく緊張しましたね。周りの監督さんは慣れている方もすごく多かったのもあるんでしょうけど、なんかドギマギしちゃいましたね」と笑いながら振り返った。
醍醐の指名については、あくまでも最終的には会社が決めることだったとしつつ、「結果的には紹介した何人かのうちの一人で、自分の中では第一希望だったんです。Mリーグはいろんなチームがありますけど、セガサミーフェニックスとしても個性が強い、おもしろい麻雀を見てもらいたいと考えています。人としても特徴のあるところを見てもらいたい中で、醍醐選手が適切だったのではないかと思っています」とコメント。
現在セガサミーフェニックスには、魚谷侑未、茅森早香、東城りおの女性雀士が3人在籍。醍醐が加入することで、「きっとうまくやってくれると思いますし、4人でいろんな個性をたくさん出して盛り上げてほしいです」と期待を寄せた。
他方で、BEAST Japanextが新規参入する来季のMリーグ。BEASTはこの日、猿川真寿、菅原千瑛、鈴木大介、中田花奈の4選手を指名。また、赤坂ドリブンズは浅見真紀、渡辺太の2選手を指名し、リーグ全体で選手やチームの勢力図も様変わりする。
そんな来季を「一言で言うなら、ちょっと荒れそうなイメージがありますけどね」と表現して、こう説明した。
「特にBEASTさんの加入によるところが大きいと思うんですけど、選手の面々を見ても猿川さん、菅原さん、大介さんは非常に攻撃的だと思うし、暴れて場を掌握しようとする、そんなイメージがありますからね。Mリーグ全体も、そういう風に巻き込まれるじゃないけど、そういう雰囲気になるイメージは持っています」
近藤と同じ将棋好きで、お酒好きでもある猿川と鈴木のMリーグ参戦については、「2人で毎日飲んだくれてくれればいいかなと(笑)。2人ともお酒が大好きで僕も同席させてもらったことがありますけど、まあ~よくしゃべるチームになりそうですよね。オーディションの放送で拝見しましたけど、菅原さんも結構しゃべりますよね。中田さんはどうなのかな? だけど、大介さんと猿川さんがしゃべりすぎな気がするので、どういう感じになるのか、それも楽しみですけどね」と、展望を明かした。
自チームの戦い方については、「うちの4選手は特に気にしないタイプなので(笑)。我々はいつも通り好き勝手にやりますよってくらいでやってもらえばいいんじゃないですか」と、明るい表情で選手への信頼を語った。
また、セガサミーフェニックスのキーマンについて問われると「近藤誠一じゃないですか?」と答えて報道陣の笑いを誘うと、「基本的には誰がキーマンとか、そういうイメージはないですね。みんな個性が強すぎて、誰かが引っ張ってもうまくまとまらないチームなので。本当に好き勝手やってもらうのが一番だと思います」とチームの特色を挙げた。
選手の起用法については、「節目では決めようと思っています」としながらも、「できればローテーションを組んでいきたい」と語った。その真意を、「満遍なく当たれるなら満遍なく当たってもらいたい。それが糧となって未来につながると思っているので。たとえば、『この選手はよくこの選手に負けているから外そう』ってやっていると、ずっとそのままなんですよね。もしセミファイナルとか進むと、苦手意識を持ったままどこかで当たる。できればそれは避けたいので」と説明した。
ファンに向けて、「醍醐選手はマスコット的な雰囲気にできればいいじゃないかなと、思っていますけどね(笑)。ほんのりしたように見えるじゃないですか。だからそれを生かすというのか。結果がどうなるかはやってみないと分からないので、ファンの方には、なんとなく温かい目で見ていただけないかと思います」とメッセージを送った。
写真撮影では、「結局やるじゃん」と笑いながらもセガサミーフェニックスポーズを披露し、「醍醐にも(ポーズを)やってもらわないと。やらなかったら契約破棄です」と笑顔で締めくくった。