赤井英和 亀田大毅は「ええヤツ」 映画「セカイイチオイシイ水」の舞台裏明かす

俳優の赤井英和(60)が映画「セカイイチオイシイ水~マロンパティの涙~」(目黒啓太監督、9月21日ユーロスペースほか全国公開)の舞台裏を語り尽くした。水道建設工事を主導したNGO「アジア協会アジア友の会」会長の岩田役を熱演。フィリピンロケではリアルな汗を流しながら、地元エキストラの優しさに触れ、亀田大毅(30)とも意気投合した。俳優人生30年の節目に完成した感動の実話は新たな一歩となり「大きく心に残る作品」と自信を込めてアピールした。主演は美声女ユニット「elfin'」の辻美優(23)。

独占インタビューに応じた赤井
独占インタビューに応じた赤井

俳優人生30年「大きく心に残る作品」

 俳優の赤井英和(60)が映画「セカイイチオイシイ水~マロンパティの涙~」(目黒啓太監督、9月21日ユーロスペースほか全国公開)の舞台裏を語り尽くした。水道建設工事を主導したNGO「アジア協会アジア友の会」会長の岩田役を熱演。フィリピンロケではリアルな汗を流しながら、地元エキストラの優しさに触れ、亀田大毅(30)とも意気投合した。俳優人生30年の節目に完成した感動の実話は新たな一歩となり「大きく心に残る作品」と自信を込めてアピールした。主演は美声女ユニット「elfin’」の辻美優(23)。

――反日感情が強い現地でも、その誠実な人柄と情熱で皆から最も信頼される、NGO「アジア協会アジア友の会」の岩田役を務めました。

「世界で年間、何百万人の子供たちがきれいな水を飲めず、命を落としていく事実がある中、アジア協会アジア友の会の会長だった岩田さんは実在の人物だと聞いて、またそれもびっくりしています。9年間という長い年月をかけて海の中から水を引いてそれによってパンダンの人たちにおいしい水を届けるということをされた。素晴らしい、すごい人だなと思いました」

――役作りで意識したことは何ですか。

「私は役を演じるにあたってカメラが回っていない時から、土を掘ったりしていました。他の映画とかドラマで汗かくいうたら、メイクさんが霧吹いたりする。ホンマに自分の汗が垂れるのを感じながら撮ってもらいたいと思ったので、そういう気持ちでおりました。岩田さんという実在の人物には本当に頭が下がるというか、日本とフィリピンの距離をすごく縮めてくれた功労者だと思います。フィリピンでも是非見ていただきたい作品です」

――辻さん演じる明日香とホームスティ先の娘アミーの触れ合いも見どころの一つです。

「子供のアミーがまあ、かわいらしい。この子は本当に素晴らしいお芝居もしている。涙が止まらない最後のエンディングになったりしているんですけど、もちろん、明日香役の辻さんは一生懸命やっている。涙も底から湧き出るようなものがあったりとか、そういう意味では、私はこの『セカイイチオイシイ水』、私、今年で俳優になって30年になるんですけど、大きく心に残る作品やと思います」

――撮影の中で苦労されたことはありますか。

「9年間で水道工事が完成するんですけど、ずっと無精ひげが伸びていくのをちゃんとキープしながらやりました。いつもいつもヒゲ剃っているのもおかしな話ですし。東京の撮影ではヒゲは剃って出演したんですけど、フィリピンの間は、ずっとキープして無精ヒゲで撮っていましたね。バリカンみたいなのがありましたから(笑い)」

――共演者との裏話を教えてください。

「亀田の2番目、大毅もフィリピンロケに来てまして、もちろん、彼のことはテレビで知っているぐらいで、アイツのお父さんとかは地元が近くて知ってるんですけど、テレビで見たことあっても、しゃべったことなかった。なんかこう、ビッグマウスで叩かれたりしていたこともあったけど、実際撮影している間の待ち時間であったり、地元大阪の話をする時があったら『なんやコイツ、ええヤツやな』と思いましたね」

映画の出来栄えに自信を漂わせた
映画の出来栄えに自信を漂わせた

フィリピンの印象は「めちゃめちゃいい」

――フィリピンについてはどのような印象を持ちましたか。

「(共演の)新井(裕介)さんにしても、辻さんにしても、穴を掘っていって、パイプを埋めていくという単純な作業をずっと永遠と続けていくわけなんですけど、その日本人よりもはるかに多いフィリピンのエキストラの方が参加された。プライベードでも、フィリピンの人としゃべったこともなかったんですけど、すごく優しいというか気を遣ってくれた。ランチタイムになったら、みんな弁当に並びますよね。『後からでいいか』と思うたら、弁当持ってきてくれる。次の日もまた弁当持ってきてくれる。違う人が。心遣い、気配りがフィリピンの人はできるんだなと思いましたね。印象はめちゃめちゃいいですね」

――フィリピンには合計3週間滞在しました。オフの日はどんなふうに過ごしましたか?

「ウチの社長と一緒にフィリピンロケに入っていて、フィリピンの街を歩きに行きました。ホテルの前に片道6車線ぐらいのでかい道がドーンと走っている。ずっと先まで行って帰ってきましょうということで、2時間半ぐらい歩いて行って、田舎町みたいなところに行って、まっすぐ帰ってきました。5時間ちょっとぐらいだと思います。途中屋台で食べたりしながら」

――最後に改めて作品の魅力をお聞かせください。

「ご覧いただいた人の心に残る作品になっていると思います。辻さんの目線であったり、私からの目線であったり、いろんな目線から見ていただいたら、また違う見方ができると思う。1回ならず、2回、3回と見ていただきたい作品だと思います」