BiSHが東京Dで解散ライブ「私たちはドームが似合うグループになれましたか?」 涙と笑顔の28曲に5万人が熱狂

“楽器を持たないパンクバンド”BiSHが29日、東京ドームで解散ライブ「Bye-Bye Show for Never」を開催。約5万人の清掃員(=ファンの愛称)が見守る中、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6人が最後となるステージでアンコールを含めて全28曲を歌い切った。

BiSHが東京ドームで解散ライブを開催、直前に撮影された1枚
BiSHが東京ドームで解散ライブを開催、直前に撮影された1枚

涙のチッチ「今まで見た夢の中で一番大きな夢がかないました」

“楽器を持たないパンクバンド”BiSHが29日、東京ドームで解散ライブ「Bye-Bye Show for Never」を開催。約5万人の清掃員(=ファンの愛称)が見守る中、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6人が最後となるステージでアンコールを含めて全28曲を歌い切った。

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 午後6時定刻に開演。場内が暗転し、大きな手拍子が鳴る中、メンバー6人が登場。色鮮やかなペンライトに照らされ、1曲目『BiSH – 星が瞬く夜に -』が始まると、会場には清掃員たちの大きな掛け声が響き、ボルテージは一気に最高潮に達した。

 アイナ・ジ・エンドが「東京ドーム! 上がっていこうぜ」と叫び、『ZENSHiN ZENREi』、『SMACK baby SMACK』と続く。

「東京ドームにお集まりのみなさん、初めましてBiSHです」と、セントチヒロ・チッチがあいさつすると、6人が笑顔で自己紹介し、『HiDE the BLUE』、『JAM』、『デパーチャーズ』と1曲1曲をかみ締めるように力強く歌った。

「楽しんでますか~?」笑顔でモモコが呼びかけると、大きな拍手で清掃員が応えた。

 ハシヤスメは「最後までよろしくお願いします!」とあいさつ。

 するとステージ中央の花道を疾走し、センターステージでパフォーマンスを繰り広げる6人。中盤は楽曲の世界観と連動した映像が後方スクリーンに映し出される中で歌い、祭の装飾をあしらったトラックに乗って6人がドームを一周する。手拍子をあおり、笑顔を見せるリンリン。かわいく手を振るアユニ・D。チッチとアイナは幸せをかみ締めるような表情を見せながら歌った。

 後半に入り『プロミスザスター』でさらにボルテージが上がった。歌が聴こえなくなるくらいの清掃員の大合唱が響き、それを胸いっぱいに受け止めてエモーショナルに6人が歌いあげた。

 チッチが涙を流しながら「今まで見た夢の中で一番大きな夢がかないました。みなさんが応援してくれたおかげです。ありがとうございました」とあいさつ。

 ここでハシヤスメが今日一番の大きな掛け声とともに感傷的な空気を切り裂く『GiANT KiLLERS』、『MONSTERS』。『サラバかな』とアップテンポなナンバーで畳みかけ、清掃員は拳を振り上げ大合唱で応える。その光景に笑顔の6人が全身を使ってパフォーマンスする。

 歌い終わるとチッチが話しかける。

「最後の曲になります。BiSHは、みんなにもらったたくさんの愛でかなり大きくなりました」

 スクリーンにはメンバー1人1人が最後の瞬間をかみ締める表情が映し出された。

「私たちはドームが似合うグループになれましたか?」

 チッチが清掃員に語りかける。すると清掃員の拍手が鳴りやまない。

 チッチは続けて「BiSHは解散するけどみんなのことを置き去りにしません。みんなのお守りになるように、明日からもみんなの生きる糧であるように。最後に大切に届けます。消えない愛を込めて」。そう話すと本編最後に『ALL YOU NEED IS LOVE』を披露。ステージも客席も全員が肩を組んで左右に揺れながら最高に幸せな瞬間を味わった。

「以上、私たちBiSHでした。ありがとうございました」最後はいつもと変わらないあいさつでメンバーが舞台を降りた。

 すぐに大きなアンコールの掛け声と手拍子が起こる。暗転した会場には色鮮やかなペンライトが揺れる。

 そこに6人が登場すると『オーケストラ』でアンコールがスタート。

メンバーが最後のあいさつ、アイナ「もう清掃員も立派なBiSHのメンバーです」

 歌い終わるとメンバーが最後のあいさつを行った。

アユニ・D「私が日々朝を迎えられているのはあなたたちのおかげです。これからも今を必死に生きて、がむしゃらに変わらずに健やかに生きていきましょう。出会ってくれてありがとう」

リンリン「だんだん(開演時間の)18時が近づくにつれて、フワフワしてきちゃって。でもようやく心が落ち着いて、『ここが東京ドームなんだ』ってかみ締めています。私の人生にBiSHがいてくれて本当に良かったと思います。今日でお別れなので最後にみんな右手を挙げて私と握手をしましょう。(清掃員全員が右手を挙げる)ありがとう。お元気で!」

ハシヤスメ・アツコ「こんなにもワクワクして、こんなにも寂しい気持ちの6月29日は初めてです。この時がまだまだ続くみたいに思えたけど、すごく寂しいです。今日はBiSH史上最大の夢で最大の壁を壊した伝説の日になったと思います。BiSHはたくさんの人に愛された8年でした。応援してくれてありがとうございました」

モモコグミカンパニー「最後まで汗まみれでドロドロで心臓バクバクで。でもBiSHでステージに立てたのはあなたのおかげです。私の人生の生涯の誇りです。何もない私ですが東京ドームに立てました。ありがとうございました」

アイナ・ジ・エンド「清掃員、8年間いっぱい愛してくれてありがとう。私にとってBiSHのライブ、振り付けは生きがい中の生きがいでした。お家の中、シャワーの中で考えた振り付けをいつも清掃員が踊ってくれました。もう清掃員も立派なBiSHのメンバーです。誰が何と言おうと成功です。ありがとう」

セントチヒロ・チッチ「夢の日が来てしまいました。人生を懸けて愛したBiSHがバラバラになってしまい寂しいです。解散したくない自分と今まで戦ってきました。でも何一つ後悔はありません。今日も胸を張ってバイバイしにきました。出会ってくれてありがとう。最高に幸せな8年でした」

 続けて『beautiful さ』、『BiSHー星が瞬く夜に-』を歌い、涙と笑顔が入り混じった6人が肩を組みステージを駆け回った。

 最後に6人が手をつないで並び「バイバイ」とチッチがマイクを通さずに大声で別れを告げた。

 しかし、会場の拍手は鳴り止まず、場内は暗転したまま。ここでダブルアンコールが始まり、ステージに登場したメンバーが最後となったシングル『Bye-Bye Show』を歌った。最後を飾るにふさわしい曲を歌う6人の顔にはもう涙はない。爽やかな笑顔で歌い切りステージを去った。

■BiSH「Bye-Bye Show for Never」セットリスト

1. BiSH -星が瞬く夜に-
2. ZENSHiN ZENREi
3. SMACK baby SMACK
4. HiDE the BLUE
5. FOR HiM
6. JAM
7. デパーチャーズ
8. 遂に死
9. stereo future
10. My landscape
11. サヨナラサラバ
12. NON TiE-UP
13. スパーク
14. Life is beautiful
15. FREEZE DRY THE PASTS
16. ぴょ
17. ぴらぴろ
18. DA DANCE!!
19. プロミスザスター
20. LETTERS
21. GiANT KiLLERS
22. MONSTERS
23. サラバかな
24. ALL YOU NEED IS LOVE

アンコール
25. オーケストラ
26. beautiful さ
27. BiSH ー星が瞬く夜に-

ダブルアンコール
28. Bye-Bye Show

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