【今週のエール】贅沢なデュエットにうっとり 劇中で歌われた「ドン・ジョバンニ」とは?

NHK連続テレビ小説「エール」の第7週「夢の新婚生活」が5月11日から15日にかけて放送された。上京し、東京での新生活をスタートさせた裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)。2人は初めての夫婦喧嘩をしたり、なかなか曲を採用されずに悩む裕一が幼なじみの久志(山崎育三郎)と再会を果たしたり、音はプリマドンナへ挑戦することを決意したりと、あわただしくも前に進んでいく。

「エール」【写真:インスタグラム(@nhk_yell)より】
「エール」【写真:インスタグラム(@nhk_yell)より】

第7週「夢の新婚生活」を振り返る

 NHK連続テレビ小説「エール」の第7週「夢の新婚生活」が5月11日から15日にかけて放送された。上京し、東京での新生活をスタートさせた裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)。2人は初めての夫婦喧嘩をしたり、なかなか曲を採用されずに悩む裕一が幼なじみの久志(山崎育三郎)と再会を果たしたり、音はプリマドンナへ挑戦することを決意したりと、あわただしくも前に進んでいく。

 12日に放送された第32回では、オペラ「ドン・ジョバンニ」の劇中歌である「La ci darem la mano」(手を取り合って)を久志と千鶴子(小南満佑子)が歌いあげるシーンも。その堂々としたパフォーマンスに、音は圧倒される。

「ドン・ジョバンニ」はモーツァルトが手がけたオペラ作品。1787年に初めて上演されてから、今でも世界中で愛され続けている。その内容は、久志が「人々を翻弄する、愛という名の魔物…」とつぶやいた通り(?)、稀代のプレイボーイである主人公のドン・ジョバンニが数々女性を虜にしていくというもの。そこに3人の女性が登場し、ドン・ジョバンニを奪い合う。物語の最後は、彼が地獄に落ちていくというのもまたファンを引き付ける要素の1つである。
 
 久志役の山崎育三郎はミュージカル「エリザベート」のトート役をはじめ、「レ・ミゼラブル」「モーツァルト!」「ミス・サイゴン」「エリザベート」など名だたる作品に出演を重ね、ミュージカルファンからは「プリンス」と呼ばれる日本を代表するミュージカル俳優の一人。千鶴子役の小南満佑子も、「Endless SHOCK」のヒロイン・リカ役やミュージカル「レ・ミゼラブル」コゼット役をつとめ、実力と人気を兼ね備えたミュージカル界の若きスターだ。贅沢すぎるデュエットに、朝から癒された視聴者も多かっただろう。

 第8週からは、コロンブスレコードの歌手・山藤太郎役の柿澤勇人も登場する。劇団四季出身で、数々のミュージカルを経験してきた柿澤も加わり、「エール」の世界はますます華やかになりそうだ。

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