テーマは“男の妊活” 年の差23歳・松重豊と北川景子が演じる夫婦像
俳優の松重豊(56)と女優の北川景子(33)が10日、都内で行われた映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」(10月4日公開)の完成披露上映会に出席した。名バイプレイヤーとして知られる松重が映画初主演を務める本作。トークイベントでは“夫婦”の役作りの秘話などが語られた。
名バイプレイヤー松重豊の映画初主演作 「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」
俳優の松重豊(56)と女優の北川景子(33)が10日、都内で行われた映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」(10月4日公開)の完成披露上映会に出席した。名バイプレイヤーとして知られる松重が映画初主演を務める本作。トークイベントでは“夫婦”の役作りの秘話などが語られた。
原作は、作家のヒキタクニオが自らの体験を基にしたエッセイ「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」(光文社文庫)が原作。本作は、49歳の作家・ヒキタクニオ(松重)と、一回り以上年の離れた妻サチ(北川)のおしどり夫婦をめぐり、“男の妊活”をテーマに描くヒューマンドラマだ。
松重にとって記念すべき初主演。「この年までおめおめと長いこと俳優やっていますと、『初主演』と言われることほど恥ずかしいことはない」と苦笑い。「男性の不妊」を題材に取り上げており、「妊活というちょっと今までになかったようなテーマ。しかも男のアラフィフという。いろいろなものを乗り越えないといけない。刑事ものや裁判ものと違って、この映画に取り組むために勉強をさせていただいた。知らないことが本当に多かった」と話した。
実際に20歳以上も年の差がある松重と北川は何度も共演しているだけに、北川は「私は年齢差は全然気になっていない。松重さんとだったら大丈夫だと思った」。長回しのアドリブで夫婦らしさを醸し出すことができたという。
年の差を気にしていたという松重が「奥様役が北川さんと聞いて愕然とした。年齢が二回りも違う。それでも、初日に北川さんから『そんなに年の差ありましたっけ』と言われて、その言葉に救われてきょうまでたどり着いた」と話すと、北川は「私はすんなり初日から夫婦になれたな、と思っています」と応じた。
撮影現場では、北川の夫・DAIGO(41)が、差し入れのため訪問。松重は「まさか慰問でいらっしゃって。微妙な三角関係で。でも、素敵なご主人で差し入れを持ってきていただきまして、そのときは炎がめらめらと燃え上がりました」と、会場の笑いを誘った。
イベントには、共演の濱田岳(31)、山中崇(41)、伊藤四朗(82)、脚本を務める細川徹監督も出席した。