辻美優 初主演映画で“折り紙外交” 日本とフィリピンの懸け橋に

映画「セカイイチオイシイ水~マロンパティの涙~」(21日ユーロスペースほか全国公開)の完成披露上映会と舞台挨拶が10日、都内で行われ、主演の辻美優(23)、赤井英和(60)、目黒啓太監督が登場した。

赤井英和、辻美優、目黒啓太監督(左から)
赤井英和、辻美優、目黒啓太監督(左から)

主演映画「セカイイチオイシイ水~マロンパティの涙~」が完成

 映画「セカイイチオイシイ水~マロンパティの涙~」(21日ユーロスペースほか全国公開)の完成披露上映会と舞台あいさつが10日、都内で行われ、主演の辻美優(23)、赤井英和(60)、目黒啓太監督が登場した。

 フィリピンの田舎町パンダンの水道建設工事にまつわる実話を描いた物語で、美声女ユニット「elfin’」としても活躍する辻が映画初出演初主演を務めた。

 辻は、水道建設工事にボランティアとして参加し、多くの困難にぶつかる主人公の女子大生・明日香を演じた。「海外の長期滞在っていうのが初めてで、初めてのフィリピン。『どうしよう』っていう不安もあったんですけど、これからどうなっていくんだろうっていうワクワクという気持ちでいっぱいでした」と撮影を振り返った。

 一方、赤井は、反日感情が強い現地でも、その誠実な人柄と情熱で皆から最も信頼される、NGO「アジア協会アジア友の会」の岩田役を務めた。「アジアのいろんな国々の情勢を知りながら困っている人に手を差し伸べるというボランティア、奉仕の精神を持った人なんですけど、素晴らしいなと思いましたね。もっともっと近づきたいなという気持ちで演技をさせていただきました」と、その人柄にほれ込んだ様子。「台本読んでいる時から引き込まれていくような気持ちでした」と熱く語った。

 辻は明日香のホームスティ先の娘、アミー役を務めたフィリピンを代表する子役のミエル・エスピノーザに対し、日本から持参した折り紙で友好を温めた。「折り紙で鶴を折ったり、折ったものを実際、アミーにもプレゼントしたんですけど、特に風船をすごい喜んでくれた。そういった掛け合いもすごく演技の時に役に立ちました」とほほ笑んだ。

感動の実話は「国境を越えた日本とフィリピンの絆の物語」

 明日香は友人の誘いから何気なく始まったボランティアで人生観がひっくり返るような体験をすることになる。

 同様の経験を聞かれた赤井は「35年前です。ボクシングの試合で大ケガして引退して、30の時に『どついたるねん』という映画で役者デビューできました。何もないなという時から役者デビューして今に至る30年間おれたということはボクにとって人生に置いての転機であったと思います」と感慨深げ。

 辻は「2014年に美声女コンテストというものがございまして、この時に、私がありがたいことにグランプリという賞をいただきまして、それから女優業とか声優、タレント、モデル、アーティスト、ゲーム実況だったり、漫画家だったりと、本当に幅広く活動させていただけることになった転機だったので、忘れられない、人生ひっくり返っちゃったような体験でした」と返答した。

 映画でも主演をこなすだけでなく、前売り券の特典ポストカードのイラストを描いたり、elfin’として主題歌も担当するなど、マルチな才能を発揮している。

「本当に実話をもとにした物語ということで、国境を越えた日本とフィリピンの絆の物語になっております。皆さん、見終わった後に何か心の中で明日香と同じように少し感じるところがあったらとても嬉しく思います」と集まった観客に訴えた。

(ENCOUNT編集部)