【らんまん】松坂慶子、厳しく怒るシーン撮影で「まっすぐ歩けないくらいへとへとに」
俳優の松坂慶子が、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)の祖母・槙野タキを演じるNHKの連続テレビ小説『らんまん』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の心境や好きなシーンなどをコメントした。物語は江戸末期に生まれ、激動の時代に草花を愛し、夢に向かって人生をまっすぐに歩んだ植物学者・槙野万太郎(神木)の生涯を描くオリジナル作品。第12週では寿恵子(浜辺美波)との結婚を決めた万太郎が、タキのいる古里・高知に帰る流れが描かれた。今週の第13週は前半のクライマックスを迎える。
主人公・槙野万太郎の祖母・槙野タキを熱演
俳優の松坂慶子が、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)の祖母・槙野タキを演じるNHKの連続テレビ小説『らんまん』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の心境や好きなシーンなどをコメントした。物語は江戸末期に生まれ、激動の時代に草花を愛し、夢に向かって人生をまっすぐに歩んだ植物学者・槙野万太郎(神木)の生涯を描くオリジナル作品。第12週では寿恵子(浜辺美波)との結婚を決めた万太郎が、タキのいる古里・高知に帰る流れが描かれた。今週の第13週は前半のクライマックスを迎える。
まずは『らんまん』への出演が決まった際の心境はどうだったのか。
「ドラマの舞台の高知は日照時間も長くておおらかな土地柄だと思ったので、厳しい中にも、高知の人の、はちきんらしい明るさ、勝負強くて快活で気のいい性格で負けん気が強い、ちゃきちゃきのおかみ、という感じでスタートできればと思いました」
台本を読んだときの物語とタキの印象はどうだったのか。
「タキさんの時代はコロリが襲った直後の時代でしたが、この3年間のコロナで大変だったので、現代との合せ鏡的なところもありますね。タキさんは家を支えていかないといけないという男勝りな勝ち気な厳しいところと、情のあるところがあるけれど両方が嘘ではなくて両立していて拮抗して、そういう風になるといいと思いましいた。どんなに厳しいことを言っても愛情に紐づいていることで、何としても家を守るという、そういう役柄だと伺いました」
『らんまん』の放送が始まってからの周囲の反響も紹介。
「万太郎は病弱で本当に立派に成長するのか心配だし、重い気持ちも抱えながらやっている1週目、2週目だったのですが、できあがった作品を見るとオープニングの自然や、神木さんの明るさや快活さ、全体の造りがとても朝ドラらしくて。見てくださる方が、タキさんを怖がらないで受け入れてくださって本当に良かったと思いました」
自身が好きなタキのシーンと理由もコメント。
「愛情深い女性的なところが第1回の初登場シーンで仏壇に手を合わせるところだけで、あとは叱っている厳しいシーンばかりだったので、最初のシーンは大事に演じました。私自身は、どちらかというと、昨年放送のあった、土曜ドラマ『一橋桐子の犯罪日記』で演じた桐子さんのほうが近いと思うんです(笑)。今回は自分とは全く違う役柄を演じなければいけなくて、厳しく怒るシーンの撮影の日なんか、帰ってもまっすぐ歩けないくらいへとへとになっていましたね。家族や子供に先立たれて、そしてまた自分も大事な人を残して逝く、という経験は自分にはないんだけれども、自然と切なさが分かって無理なく演じられたのが不思議でした。やはり脚本の力や演出家のアドバイスのおかげですね」
撮影現場の雰囲気や神木の印象、他の共演者とのエピソードも紹介した。
「神木さんは、みんながいい気持ちで仕事場にいて、いい集中の仕方ができるような雰囲気づくりを常にしてくださっていました。三山ひろしさんは、さすが演歌の実力のある方だなぁと、とても通る声で寿恵子さんの着物を選ぶのにも、堂々としていらして印象的でしたね。それと、みんなで前室でけん玉を教えていただいて、認定証も頂いたんですよ。市蔵役の小松さんはとても大きなお声で『よろしゅう』と言っていらして、最初のころは競うように大きな声でやっていましたね。タキさんは第12週以降になると歳もとって病気もあって弱ってくるんだけど、市蔵さんが私の分まで活気づけてくださるのが、楽しいというかおかしかったですね。綾を演じる佐久間由衣さんも、とても土佐ことばも一生懸命やっていらして、本当に役を生きているという感じがしました」