木村カエラ、デビュー19周年日にツアー完走 サプライズゲストのAIも登場で観客熱狂

歌手の木村カエラが23日、東京・Zepp Diver Cityで全国ライブハウツアー『木村カエラ“WE ARE MAGNETIC”TOUR』の最終公演を行った。同日は木村にとってデビュー19周年のメモリアルな日。集まったファンへあふれんばかりの感謝を伝えた。

『木村カエラ“WE ARE MAGNETIC”TOUR』の最終公演を行った木村カエラ【写真:(C)エド ソウタ】
『木村カエラ“WE ARE MAGNETIC”TOUR』の最終公演を行った木村カエラ【写真:(C)エド ソウタ】

最後は『happiness!!!』で大団円

 歌手の木村カエラが23日、東京・Zepp Diver Cityで全国ライブハウツアー『木村カエラ“WE ARE MAGNETIC”TOUR』の最終公演を行った。同日は木村にとってデビュー19周年のメモリアルな日。集まったファンへあふれんばかりの感謝を伝えた。

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 昨年リリースした最新アルバム『MAGNETIC』を引っ提げて全国6か所を巡った『“WE ARE MAGNETIC”TOUR』。最終公演は2004年6月23日にメジャー1stシングル『Level42』でデビューしたカエラにとって、メジャーデビュー19周年目を迎える記念日とも重なった。

 ライブは、最新アルバム『MAGNETIC』のオープニングナンバーとエンドソングをくっつけた『ワレワレハ』『S⇔N』で幕を開けた。宇宙の彼方から地球に着陸した異星人のような声とロボットのような直角的な動きで、S極とN極、青と赤、人と人が“磁石のように引き寄せ合う”というアルバムのテーマを提示したカエラは、アグレッシヴかつ爽快なギターロック『マスタッシュ』で一気にオーディエンスの熱量を引き上げると、サビでは大合唱が巻き起こり、ライブアンセム的なロックナンバー『TODAY IS A NEW DAY』の一番はピアノの伴奏のみで新しい今日のはじまりを高らかに歌い上げ、2番からは疾走するバンドアンサンブルに乗せてポジティヴなエネルギーを解き放つと、クラップとジャンプを繰り出していたオーディエンスの盛り上がりは早くも最高潮となった。

 最初のMCでは久しぶりに声出し解禁となった客席を見渡し、「やばいみんな、いい顔してるね。こんなに歌ってくれて、涙がちょちょ切れちゃうよ。最高だよ」と感慨深げに語り、冒頭から楽しそうな手拍子が沸き起こった『Color Me』では、観客の一人一人と目を合わせながら歌唱。『ワニと小鳥』『ありえないかも』とスロウなナンバーを続けた。

 続く『カスタネット』では、観客もカスタネットを手にし、リズム隊として参加した合奏が実現。『トゥリル トゥリル リカー』『Yellow』と観客も大熱狂。その後、iriが提供したアーバンR&B『たわいもない』で雰囲気を一転させた。

 中盤ブロックでは、ジャズヒップホップバンド・SANABAGUN.の岩間俊樹(Mc)と高岩遼(Vo)を呼び込み、『井の頭DAYS』を披露。コラボで盛り上がりを見せる中、『ABRACADABRA』や大ヒット曲『リルラ リルハ』『STARs』でたたみ掛けた。

 そして、アルバムの制作とツアーを振り返り、「私、みんなに会いたかったんだと気づいたんだよね。みんなとくっつきたかったんだなって感じました」と自身の気持ちを吐露。「今回のアルバムで一番大事な曲です。私ともっと分かり合いませんか?」と呼びかけ、アルバムタイトル曲『MAGNETIC』を歌い出すと、後半のラップパートの部分で、シークレットゲストのAIがステージに登場。驚きと興奮が混じった大歓声が上がり、2人はハグを交わし、向き合って手と歌声を重ね、最後はまさに磁石のようにくっついて見せた。歌い終えたAIは、「やべ。引き寄せられてきちゃった。最高です。カエラ大好き」という言葉だけを残して颯爽とステージをおりると、カエラはハイテンションのロックナンバー『BEAT』でフロアを盛り上げ、最後に「自分を苦しめる声は聞かなくていいんだよ」というメッセージを観客に伝え、自身が作詞作曲したバラード『ノイズキャンセリング』で本編を締め括った。

 鳴り止まぬアンコールの拍手に応え再びステージに登場したカエラは、あと1年でデビュー20周年を迎えることに触れ、「なんのために私が音楽をやってるのか。みんなの笑顔が見たい。それだけです!」と声を上げ、『Magic Music』を熱唱。そして、「この人に出会えてよかった。人を幸せにしたいってずっと思ってるんだよね」と語り、再びAIをステージへと呼び込むと、ライブを見ていたAIは「すごい感動じゃない? この人、大好き。面白い感じで言ってるのに泣きそうになってた」と感想を伝え、2人でAIの代表曲『ハピネス』を熱唱。オーディエンスからも大合唱が起こった。

 最後に、カエラはこれまでを支えてくれたスタッフやバンドメンバー、応援してくれるファンのみんなに対して、涙を流しながら、「私をずっと歌わせてくれてありがとございます」と感謝の気持ちを伝えた。そして、デビュー当時のライブでラストナンバーとして歌ってきた『happiness!!!』で大団円を迎え、20年目の第一歩となった約2時間30分のライブは幕を閉じた。

○セットリスト

M1.ワレワレワ? / S⇔N
M2.マスタッシュ
M3.TODAY IS A NEW DAY
-MC-
M4.Color Me
M5.ワニと小鳥
M6.ありえないかも
-MC-
M7.カスタネット
M8.トゥリル トゥリル リカー
M9.Yellow
M10.たわいもない
-MC-
M11.井の頭DAYS feat. SANABAGUN.
M12.ABRACADABRA
M13.リルラ リルハ
M14.STARs
-MC-
M15.MAGNETIC feat. AI
M16.はやる気持ち的 My World
M17.BEAT
M18.ノイズキャンセリング
-ENCORE-
EN1.Magic Music
EN2.ハピネス
EN3.happiness!!!

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