高校生のお小遣い、平均額は4950円 昨年からマイナス632円も…半数以上が「満足」と回答
株式会社リクルートが提供する進路情報メディア『スタディサプリ進路』は、スタディサプリ編集部の高校生エディター&公式LINE登録者を対象に“お小遣い”についてアンケートを実施。21日にその結果を発表した。
8割以上が物価上昇の影響を「感じる」と回答
株式会社リクルートが提供する進路情報メディア『スタディサプリ進路』は、スタディサプリ編集部の高校生エディター&公式LINE登録者を対象に“お小遣い”についてアンケートを実施。21日にその結果を発表した。
昨年に引き続き、高校生約640人を対象に、1か月にもらっているお小遣いの金額を聞いたところ、2023年の平均金額は4950円になった。昨年は5582円だったことから、632円ダウンという結果に。満足の割合についても昨年は「満足」と回答した人が62.9%だったのに対し、今年は55.1%にとどまり、金額、満足度ともに下降傾向にある。
また、食料品や電力など何かと値上がりが話題になる昨今だが、高校生に「生活のなかで物価上昇の影響を感じるか?」と聞くと、「感じる」と答えた人が85.2%にも上り、高校生のお小遣い事情にもかなり痛手であることがわかった。
フリーコメントを見ると、高校生がそれらを感じるのは身近な“おやつ”や“食事”の値上がり。気軽に手に取っていたお菓子や牛丼、学校の自販機の値段が上がったことで、影響を感じずにはいられないようだ。なかにはプリクラやコスメの値上がりを指摘した人もいた。大人だけではなく、お小遣いでやりくりしている高校生たちにとって、お金のやりくりはこれまで以上に必要になりそうだ。
以下は『スタディサプリ進路ブック』仲井美夏編集長のコメント。
昨年より600円以上も下がったお小遣い平均額に日常のなかで感じるインフレ影響……。そんな世知辛い環境下にいながらも、高校生の半数以上が「お小遣いに満足している」と回答。なかでも、月額3000円~5000円のお小遣いをもらっている高校生の声は印象的で、意外と「満足している派」が多く、しかもその理由は「やりくりするのにちょうどいいから」が多くみられました。
「決まった額をもらって、そのお金をいかに有効に使えるか、どれだけ貯金できるかを考えるのは楽しいし、将来的に、1人暮らしとかでも役立つから」(高3女子/福岡県)、「生活するときに不自由は感じることがないしお金の管理ができるから」(高1男子/埼玉県)、「足りないと思うときもあるけど、これ以上もらってもまた足りなくなったらキリがないし、やりくりする力がついていいと思うから」(高2女子/千葉県)などの声が。現状を受け入れて「結果的に将来の自分のためになる」とポジティブに状況を捉える力、長期的な視点に驚きました。
昨今のインフレが進むなかで「家族がいつも『なんでも値段上がるのに、給料だけ上がらないね』とか言っていたから」(高3女子/大阪府)と家庭の事情を肌で感じるだけに、やりくりするスキルの必要性を感じているのかもしれません。