仏の保育園で撮影された1枚の写真が波紋 1人1人が離れた光景に「ホラー映画みたい」の声
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、あらゆる場面でソーシャルディスタンスの確保が重要となっているが、フランスで子どもたちが遊ぶ姿に賛否の声が集まっている。英紙「ザ・サン」が報じている。
子どもたちが区画されたエリアで遊ぶ“奇妙”な姿に賛否
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、あらゆる場面でソーシャルディスタンスの確保が重要となっているが、フランスで子どもたちが遊ぶ姿に賛否の声が集まっている。英紙「ザ・サン」が報じている。
フランスの報道番組「BFMニュース」の記者であるリオネル・トップさんによって撮影された1枚の写真が人々に衝撃を与えた。フランス北部の町トゥルコアンの保育園で撮影された写真には子どもが1人1人、運動場内の正方形に区画されたエリアで遊ぶ姿が収められている。
「レクリエーションの楽しさを残しつつも、距離を守るべく、教員は小さい子どもたちのために地面にチョークで正方形を描いています。そこで彼らは踊ったり、笑ったりするのですが、見る限りでは、それを罰のように感じてはいませんでした」
12日(日本時間13日)に撮影された写真の様子をこのようにトップさんは説明。しかし、その光景を目にした番組のコメンテーターは「ホラー映画みたいだ」と発言した。
ツイッター上でも、その写真についてフランスの歴史家ローレンス・デ・コックさんは「胸が張り裂けるような思いがします。学校とは呼べません」とコメント。その他にも「人間的でない。子供だけでなく、教師や教育機関にとっても恥ずべきこと! なんと恐ろしい!!!」といった声も上がっているようだ。
フランスの教育省の報道官は、新型コロナウイルスの感染防止のために社会的距離の措置は遵守するべきと認めつつも、教員に対し区画を描くといった具体的な指示はしていないと説明した。
この奇妙な様子には驚きや怒りの声が集まり、波紋を呼んでいる。
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