世界のTonikaku、異例“凱旋会見” 宇宙進出にも意欲「エイリアンの前でもやりたい」【一問一答】
英国の人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』(BGT)で日本人初の決勝進出者となったお笑いタレント・とにかく明るい安村(41)が16日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見した。同協会では、2016年2月にパックンマックンのパックン(パトリック・ハーラン)が会見した例などがあるが、お笑いタレントが“凱旋”で会見に登場するのは初めてになった。
日本外国特派員協会で記者会見
英国の人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』(BGT)で日本人初の決勝進出者となったお笑いタレント・とにかく明るい安村(41)が16日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見した。同協会では、2016年2月にパックンマックンのパックン(パトリック・ハーラン)が会見した例などがあるが、お笑いタレントが“凱旋”で会見に登場するのは初めてになった。
以下は一問一答。
――芸に対しての考え方は。
「何も考えてないです。ただの裸のおじさんが出て来たのが面白かったんだと思います」
――北海道・旭川市出身。気温に敏感だと思います。日本と英国のお客さんはどちらが温かいですか。
「地元は旭川で雪まつりなど、マイナス15度の中で芸をすることもありました。寒暖差アレルギーで体がかゆくなりました。でも、日本でもイギリスでも温かいです。日本のお客さんは『頑張れ』で、イギリスは一緒に参加して、楽しむ感じでした。日本でもそうなるといいなと思います」
――コメディーは目的が必要ですか。世界の中でお笑いが果たす役割とは。
「僕に聞かれても……(笑)。日本でも正統派ではないので。ただ、頭を使う必要のない笑いなので、世界中の人が楽しんでいただければと思います」
――この後、ブロードウェイに進出してはどうでしょう。
「そうですね。やりたいですね。アメリカとかでもやりたいですし、許されるならブロードウェイでもやりたいです。(NFLの)スーパーボウルでもやりたいです。世界中で全裸ポーズをやりたいです」
――普段、スーツを着たりしますか。
「着ます(笑)。このまま、電車に乗ると逮捕されてしまうので」
――笑っているのか、笑われているのか。
「どちらもあるでしょうし、どっちにしてもウケているので良かったです」
――英国のテレビ番組でオーディションに出ようと思った理由は。
「吉本の意向です。海外に力を入れているので。それで引っかかってですね。その前もアメリカの番組に出る話がありましたが、コロナで流れました。でも、アメリカだと『アンダーウエア』で、イギリスは『パンツ』。(イギリスが先で)それで良かったと思います」
――日本の政治に関心はありますか。
「ちょっと、詳しくはないですね。もっと、楽しくやればいいと思います」
――日本のお笑いが英国で通用する感じはありましたでしょうか。
「いえ。最初は旅行気分でお土産が買える程度の思いでした。ただ、2017年、裸がダメな韓国で(肌色の)全身タイツを着て芸を披露したらウケが良かったので、イギリスでもいけるかなとは思っていました」
――言葉の壁は大きいと思すが、どんな工夫を。
「僕のネタはあんまり言葉は関係ないので、やりやすかったです。英語(レベル)は中学英語で止まっているので、審査員の方が何を言っているのか、わけが分からなかったです(笑)。ポーズでごまかしました」
――パンツに泣かされたことは。
「イギリスのスタッフが、パンツに直接ピンマイクの送信機を入れるのが嫌だったので、パンツにポケットを付けました。最初はそれを股間の方につけてしまっていたので、付け替えてもらいました。でも、ピンマイクがチクチクして、それで泣かされました」
――パンツは何枚持っていますか。他にアイテムを考えていますか。
「今回、新しく10枚ぐらい作りました。で、20枚くらいあります。他のアイテムはおぼんとお玉を考えています(笑)」
――まだやっていない国で芸を披露したいか。
「世界中でやってみたいですね。北海道より寒い南極、北極、アラスカとかですね。オーロラの前とかで」
――東京スポーツです。宇宙進出はお考えでしょうか。
「やりたいですね。エイリアンの前でも(笑)。エイリアンが(パンツを)履いているか分かりませんが、そのときは一緒にお願いします」
――体、肌のケアは。
「お風呂の中でビオレを使っています。あとは大きな病気をしないように気を付けています。手術痕があると、ちょっと笑えなくなってしまうので。あと、食べてすぐ寝ればこういう体になります」
――新しい(全裸)ネタ考えていますか。
「ないです」
安村はBGT準決勝で敗退したが、ワイルドカード枠で復活。日本人初進出の4日(日本時間5日)の決勝で優勝は逃したものの、会場を大いに沸かせていた。帰国後は10日、東京・ルミネtheよしもとで行われた劇場公演に出演。英国旗が描かれたバスローブに身を包んで7番手で登場し、大きな拍手が巻き起こる中でポーズを決め「ハロー! ジャパン!」とあいさつ。ネタでは「安心してください、はいてますよ」の英訳「Don’t worry I’m wearing」も決めセリフに交え、会場を沸かせた。