あまりに衝撃的なビフォーアフター、整形の有無は? 元No.1ホストの驚きの素顔

あまりに衝撃的なビフォーアフターでネット上で度々大きな話題を呼ぶ男性インフルエンサーがいる。SNSを中心に活動する美容系YouTuber・はてにゃんは、元男性ファッション誌の専属モデル、元No.1ホストという経歴の持ち主。なぜあえて飾らない素顔をさらすのか。異色のインフルエンサーのルーツに迫った。

はてにゃん【写真:ツイッター(@hate_1207)より】
はてにゃん【写真:ツイッター(@hate_1207)より】

あまりの激変ぶりに、ネット上では投稿の度に大きく“バズる”鉄板コンテンツに

 あまりに衝撃的なビフォーアフターでネット上で度々大きな話題を呼ぶ男性インフルエンサーがいる。SNSを中心に活動する美容系YouTuber・はてにゃんは、元男性ファッション誌の専属モデル、元No.1ホストという経歴の持ち主。なぜあえて飾らない素顔をさらすのか。異色のインフルエンサーのルーツに迫った。(取材・文=佐藤佑輔)

「待ち合わせ場所にすっぴんで向かったら“なりすましキモ過ぎ”って言われてダッシュでガチで帰られたんだけど 同一人物だからなりすましじゃないのに何でキレそう」。整った顔立ちのイケメンと、眉がなく無精ひげを生やしたオールバックの男性……。どう見ても別人としか思えないが、いずれもはてにゃん本人の姿だという。そのあまりの激変ぶりに、ネット上では投稿の度に大きく“バズる”鉄板コンテンツとなっている。

「小中学校と顔がめちゃくちゃコンプレックスで、それこそいじめにも遭ってました。教室で『ブサイクランキング1位』と書かれた回し手紙が回ってきたり、学ランも2回なくなった。親にも言えず、ミクシィやブログなど、ネットの世界に入り浸っていました」

 現実逃避で始めたネットだが、ブログを始めると徐々に人気が出て、あるサイトではトップブロガーの1人に。ミクシィでも友達が多くでき、その中の1人を勇気を出してデートに誘ったことから、人生が大きく動き始める。

「とにかく女の子と付き合って、“高校デビューしたい!”という一心でした。モデルをやってる子だったんですが、ブサイクな自分と会ってくれたのは、きっとミクシィの友達が多かったから。初デートは八王子のカラオケで、人生で初めての渋谷も案内してもらいました。身だしなみにも気を遣うようになって、お母さんのファンデーションを借りてメイクしたり、その子の属するイケてるコミュニティーにも紹介してもらって、『メンズナックル』の専属モデルを始めたり……。初めてできた彼女に、人生を変えてもらいました。自分、クソ野郎なんで、そのあともっとかわいい子に乗り換えちゃったんですけど(笑)」

 高校卒業後は、父親の建設業を手伝うもわずか2日でリタイア。ホスト狂いの女の子のすすめで、「毛嫌いしていた」というホストの世界に足を踏み込んだ。他のホストと比べトークに自信はなかったというが、ブログやミクシィでの経験を生かし、いち早くSNSの運用を開始。地道なブランディングが実り、2年あまりでNo.1の座に登りつめた。

 その後、20歳で独立し、歌舞伎町にバーをオープン。飲食業は初めての経験で、客層の新規開拓に悩む中、スタッフとYouTubeチャンネルを開設した。「とりあえずすっぴんでも載せてみるか」とビフォーアフター動画を投稿したところ、ブログ時代からのファンの流入もあり、いきなり147万回再生を記録したという。

「当時も驚きましたが、もっと驚くのが同じネタが繰り返しバズリ続けているということ。SNSのユーザー層が定期的に入れ替わってるようで、2016年から今まで、飽きられることなく何度もバズリ続けてます。お仕事につながることも多いですし、やらない理由はないですよね」

実店舗4店を経営するも「TikTokの収益には届かない」動画1本あたりで1000万円以上にも

 メイクのコツは、何よりも自分のコンプレックスについて知ることだという。

「自分のはブサイクがカッコよくなるためのメイク術なので、参考になる人は多くないと思いますけど……。もともと目と眉がかなり離れているので、目のすぐ上にコンシーラーで眉を書いて、地眉は全部そってバレないように前髪で隠してます。まずは美容雑誌などをまねしてみて、そこから我流で磨いていった感じですね。よく、整形してると言われることもありますが、自分の持ちネタで整形をしてしまったらこれまで積みあげてきたものが台無しになっちゃう。整形自体は肯定派なんですが、自分はやりたくてもできないというのが正直なところですね」

 現在はバーの他にエステ店など4店舗を経営するが、「すべての店舗を合わせても、TikTokの収益には届かない」。企業案件は動画1本あたりで1000万円以上にもなるという。

「TikTokは実店舗と違って設備投資もかからないので、コスパでいうとヤバいです。ただ、インフルエンサーの仕事をしてたら、結婚して家族とマイホームを持ってという生活は想像できない。デート中に仕事の連絡が入って、女の子をディズニーに置き去りにして『彼女募集オーディション』の企画に参加したこともありました。数字のため、お金のため、承認欲求を満たすために魂まで売っちゃってる。顔の次は内面を変えていかないといけないなとは思ってるんですけどね」

 何事もやりすぎは禁物だが、たとえ男性であっても、美容やメイクには人生を変えるだけの力があると力説する。「ブレイキングダウンにも出させていただいたんですが、格闘技ってそれまで日の当たらなかった人間が一発逆転で人生を変えられる魅力がありますよね。外見を磨くこともそれに近いと思うんです。見た目というのはとても大事で、仕事・自信・モテ、すべてにつながっている。格闘技で頂点に立つのは難しくとも、メイクはやれば誰でもできて、必ず上達するもの。顔を変えても中身がいきなり変わるわけではないですが、自分を変えるきっかけには十分だと思います」。メイクとの出会いで人生が変わったはてにゃんは、説得力たっぷりに語った。

次のページへ (2/2) 【写真】「俺以上に高校デビューした人見た事ない」という当時のはてにゃんの姿
1 2
あなたの“気になる”を教えてください